| 最近のハイパフォーマンスな限定モデルでは「タイムレス」がひとつの流行 |
近年の風潮、そして将来的な価値に配慮?
さて、先般よりティーザーキャンペーンが繰り広げられている新型アストンマーティンV12。
これは「V12エンジンを搭載する最終限定モデル」という位置づけですが、アストンマーティンにおける一つの時代の終焉を表現するモデルだとも考えることができます。
そして今回公開されたのが、そのフロントビューを示すティーザー動画(公式インスタグラムにて公開)ですが、この画像を見ると、これまでにニュルブルクリンクにてテストが行われていたプロトタイプに比較してかなりシンプルな外観を持つように感じられます。
ちなみにこの「シンプル」というのは最近の限定モデルにおける一つのキーワードのように思われ、これまでのハイパフォーマンスモデルや限定モデルというと「過激なエアロパーツやウイングで獰猛さをアピールする」傾向にあったものの、最近登場する限定車では、リアウイングを取り外したりとむしろ「シック」に見せる傾向が感じられます。
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現代ではむしろ過激なルックスが敬遠される方向に
その理由は定かではないものの、「コロナウイルスによって一変した世界において、大きなウイングを装着したクルマに乗ることがはばかられる」という意見が大きくなったこと、そしてエコでサステイナブルな世界へと向かうにあたって過激なスタイリングが敬遠されるという風潮があること、それらに起因して、派手なスタイルを持つクルマが今後「過去の遺物」と捉えられる可能性があることなどが影響しているんじゃないかと思います。
よって、各自動車メーカーとも、最近では限定モデルについて「これみよがしに高性能を主張」したがらない傾向が見られるようになり、ここ1年ほどに登場した限定車のいくつかはシックな外観を持っている、という印象をも抱いているわけですね。
むろん、そのほうが長い目で見たときに価値を損なう可能性が低く、コレクターズアイテムとしての資質が高まるとも考えられ、このトレンドはちょっとの間継続するのかもしれません(逆に、過激なルックスを持つクルマのほうが、「当時を反映している」として、グループBのホモロゲーション取得用限定車のように、後にカルト的な人気が出そうでもあるが、それは後にならないとわからない)。
新型アストンマーティンV12ヴァンテージはこうなる
そこで新型アストンマーティンV12ヴァンテージですが、V8ヴァンテージ(下の画像)に比較してフロントのデザインが変更されており、グリルが大きくなったように見え、大きなスプリッターが装着されていることがわかります。
おそらくは前後フェンダーが拡大され、タイヤの大径化、リアディフューザーの大型化、エキゾーストシステムの変更(センターパイプ)といった差異が設けられると思われますが、そのあたりは今後公開されるティーザー画像や動画、情報によって明かされるものと思われます。
なお、今回のティーザー画像では、限定生産されたV600 V12ヴァンテージ、先代の(スタンダードな)V12ヴァンテージが並び、その前に新型ヴァンテージV12が位置しています。
おそらく、今回のヴァンテージV12の発表とともに、現行ヴァンテージシリーズのアップデートもアナウンスされ、レギュラーモデルについてもなんらかの小変更を受けるのでは、と言われていますね。
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アストンマーティンV12ヴァンテージのティーザー動画第一弾はこちら
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参照:astonmartinlagonda