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やっぱりおフランスは一味違うな。ラコステ×アルピーヌが魅せる究極のフレンチコラボ、100%電動ラリーカー”A290 Rallye”が「白いワニ」仕様に

アルピーヌとラコステとのコラボレーション車、「アルピーヌ ラコステ A290ラリー」のエクステリア〜フロント

Image:Alpine

| いつの世も過激なのはやはりフランス人である |

フランスの自動車ブランドは「ファッションブランドとのコラボ」が少なくはない

テニスコートで革命を起こしたルネ・ラコステ。

そしてラリーの舞台で不可能な軽量化に挑み続けたジャン・レデレ(アルピーヌ創業者)。

フランスが生んだ2人の天才創業者の「ひらめき(ingenuity)」と「ディテールへの執着」が2026年のいま、現代の自動車シーンで最もスタイリッシュな形で交錯することに。

今回発表されたのは単なるアパレルブランドによる自動車のコスメチューン(お化粧直し)ではなく、アルピーヌが推進する次世代の電動モータースポーツへのコミットメントを具現化した本格ラリーカー「A290ラリー」をラコステの強烈なデザインレンズを通して再定義したという「走るファッションショー」ともいえるもの。

あわせて公開された、ラコステのアンバサダーを務める俳優ピエール・ニネ、そしてBWTアルピーヌF1チームのドライバーであるピエール・ガスリーが共演するショートフィルム「The Test」でも話題の本プロジェクト。

自動車とファッション、その両方のファンを虜にするコラボの全貌、そしてそこに隠された最新技術を見てみましょう。

箇条書きの要約

  • フランスを代表する2大巨頭の融合: ファッションブランド「ラコステ(Lacoste)」と、モータースポーツの雄「アルピーヌ(Alpine)」による、パフォーマンスとエレガンスが融合した前代未聞のコラボレーションが実現。
  • ワンオフの本格電動ラリーカー: アルピーヌの新型電動ホットハッチをベースに、過酷なカスタマーレースを見据えたガチの競技仕様車「Beware of the Crocodile - Alpine Lacoste A290 Rallye」を発表。
  • “ワニの口の中”を表現した官能の内装: ラコステの象徴である「ワニの赤い舌」からインスパイアされた、鮮烈なワンカラー(赤)のコックピットを採用し、伝統の「プチ・ピケ」素材や3Dプリント技術を投入。
  • 290匹の隠れワニとプレミアムアパレル: 車体全体に290匹のマイクロ・ワニが配される遊び心に加え、サーキットとテニスコートの美学を融合したカプセルコレクション(ポロシャツや軽量アウター)も同時展開。
アルピーヌとラコステとのコラボレーション車、「アルピーヌ ラコステ A290ラリー」のエクステリア〜フロント

Image:Alpine

アルピーヌ ラコステ A290 ラリー:詳細

このプロジェクトの核心にあるのは、単なるショーモデルではなく、ワークショップでモータースポーツの専門エンジニアたちによって鍛え上げられた本物のラリーマシン、「Beware of the Crocodile - Alpine Lacoste A290 Rallye」。

エクステリアは、雪や氷、霜といったアルプスの厳しい自然を連想させる「ブルーイッシュ・ホワイト(青みがかった白)」を纏っていますが、塗装に含まれる特殊な微粒子が独自の質感を放ち、鉱物的な美しさと技術的な高さをアピールすることに。

アルピーヌとラコステとのコラボレーション車、「アルピーヌ ラコステ A290ラリー」のエクステリア〜サイド

Image:Alpine

ワイドトレッド化された足回り、張り出したフェンダー、剥き出しのカーボンパーツ、大型リアスポイラー、そしてルーフのエアインテーク。

これらはすべて「見せかけ」ではなく高精度なハンドリングとダウンフォースを得るための機能的なデザインです。

さらに、ヘッドライトの光のシグネチャーは、獲物を狙う「ワニの眼差し」をモチーフに再構築されており、散りばめられたグラフィックディテールと相まって(あちこちにワニが平面もしくは立体にて散りばめられている)、ラコステのアイデンティティが見事にモータースポーツの機能美へ昇華されているかのようですね。

そして一歩車内に足を踏み入れると世界観は一変し、そこは、まるでドライバーが「ワニの口の中」に飛び込んだかのような、圧倒的なモノクローム・レッドの世界。

この鮮烈な赤はドライバーの闘争本能を刺激し、コンマ1秒を削り出すラリーの現場でパフォーマンスを最大限に引き出すための演出でもあるそうですが、コックピットの随所には、このクルマの車名にちなんだ「290匹のワニ」のデザインが隠されており、フレンチブランドらしい小粋な遊び心が貫かれています。

アルピーヌとラコステとのコラボレーション車、「アルピーヌ ラコステ A290ラリー」のインテリア

Image:Alpine

アルピーヌ ラコステ A290 Rallye 注目のスペック&ディテール

ベースとなった「アルピーヌ A290」は、都市型のコンパクト電動ホットハッチですが、このラリー仕様(A290 Rallye)には過酷なレース環境に耐えうる専用のチューニングが施されています。

ラコステの伝統的な職人技、そしてアルピーヌの最新エンジニアリングがどのように融合しているのか、注目すべきスペックと特徴を一覧にまとめてみると以下の通り。

項目詳細仕様およびコラボレーションの特徴
ベース車両アルピーヌ A290(次世代コンパクトEVホットハッチ)
車両コンセプトカスタマーレーシングを見据えた、軽量・機敏な本格100%電動ラリーカー
パワートレインラリー特有の瞬発力を生み出す、専用制御のEVシステム(即座の最大トルク発生)
シャシー&足回り剛性を極限まで高めた軽量シャシー、ラリー専用開発サスペンション、ワイドトレッド
シート素材ラコステのポロシャツでお馴染みの「プチ・ピケ(petit piqué)」ファブリックを採用
刺繍クラフトラコステの有名なワニのロゴを手掛ける歴史的工房「Potencier(ポテンシエ)」が担当
3Dプリント技術ERPRO製3Dプリンターによるラティス(格子)構造シートパーツ(軽量化と快適性を両立)
インテリア装飾レッドアルマイト(陽極酸化)処理された構造部材、立体レリーフ調の「Alpine x Lacoste」ロゴ
アパレル展開ポロシャツ、Tシャツ、軽量テクニカルジャケット、各種共用アクセサリーのカプセルコレクション
アルピーヌとラコステとのコラボレーション車、「アルピーヌ ラコステ A290ラリー」のリア

Image:Alpine

ココが新しい。伝統の職人技と3Dプリントの融合

このクルマがも高く評価される理由はシートや内装の製造プロセスにもあり、ラリーシートの一部には、ERPROグループの協力のもと、最新の3Dプリント技術で成形されたラティス(格子)構造パーツが組み込まれ、これによって人間の手では不可能なレベルでの「超軽量化」、そして過酷な横Gに耐える「優れた快適性・ホールド性」を両立。

まさに、ルネ・ラコステとジャン・レデレが終生追い求めた「インテリジェントなデザインによる軽量化とパフォーマンスの向上」という哲学が現代の最高峰テクノロジーによって形にされた瞬間がこのクルマというわけですね。

さらに、シートやドアパネルを彩る鹿の子織り(プチ・ピケ)素材のワニの刺繍は、ラコステ創業時からポロシャツの刺繍を支えてきたフランスの歴史的工房「Potencier(ポテンシエ)」が担当。最先端の3Dプリントと、フランス伝統のクチュール技術がひとつの空間で同居している点に、このプロジェクトの計り知れない価値が存在しています。

アルピーヌとラコステとのコラボレーション車、「アルピーヌ ラコステ A290ラリー」のインテリア〜ステアリングホイール

Image:Alpine

結論

今回発表された「アルピーヌ ラコステ A290 ラリー」とカプセルコレクションは、単に2つの有名ロゴを並べただけの商業的なコラボレーションとは一線を画すもの。

アルピーヌがラコステという最高のパートナーを迎え、「電気自動車(EV)になっても、クルマを操る情熱、ラリーの興奮、そしてタイムレスなスタイルは1ミリも失われない」という強力なメッセージを世界に発信するのがこの1台ということになりますが、ラコステのCEOであるエリック・ヴァラ氏が語るように、パフォーマンスは単なるスピード(数値)だけでなく、細部へのマスター(習熟)と ingenuity(創意工夫)から生まれる、ということを改めて認識させてくれるのもこのクルマ。

テニスコートとサーキットという一見異なる2つの世界が「動きの自由」と「機能的なエレガンス」という共通の遺伝子で結ばれたとき、フランスのものづくりはこれほどまでに美しく、エモーショナルなものになる、という一例であるように思います。

アルピーヌとラコステとのコラボレーション車、「アルピーヌ ラコステ A290ラリー」のエクステリア〜リア

Image:Alpine

モータースポーツファンにとっても、ファッションギークにとっても、このフランスの知性が詰まった新しい「ワニ(Crocopilot)」の登場は、退屈になりがちなこれからの電動化時代を鮮やかに彩る最高のスパイスとなることは間違いなく、同コレクションを身に纏い、次世代のホットハッチがストリートやサーキットを駆け抜ける日が来るのを楽しみに待ちたいところでもありますね(このクルマそのものはワンオフだが、なんらかのラコステ仕様車を発売してほしいものである)。

なお、欧州の自動車メーカーはファッションブランドとのコラボレーション仕様を発表(あるいは実際に発売)することも珍しくはなく、過去にはグッチ、ジバンシィ、ディオール、アルマーニ、ブルガリ、ルコック、アンダーカバーなどとのコラボモデルがリリースされています。

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