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「アストンマーティンDB12ヴォランテ」正式発表。DB12クーペよりもさらに進化し、もっともセクシーでもっとも進化したオープントップツアラー

「アストンマーティンDB12ヴォランテ」正式発表。DB12クーペよりもさらに進化し、もっともセクシーでもっとも進化したオープントップツアラー

| アストンマーティンのように相反する要素を同居させることができるブランドは他にない |

アグレッシブさとエレガンス、クラシックと先進性が一つのクルマの中にバランスしている

さて、アストンマーティンがかねてより予告していた新型車、「DB12 ヴォランテ」を発表。

アストンマーティンは今年で創立110周年を迎えますが、モントレー・カー・ウィークでは「クラブ1913」なる招待制のクラブハウスを用意し(ペブルビーチ・ゴルフリンクスの18番フェアウェイ沿いにあるそうだ)、そこではVIP向けにハイパーカー「ヴァルハラ」、そしてDBX707、AMR23 F1マシン、さらにはヴァラー、そしてこのDB12ヴォランテの展示を行うとのこと。

アストンマーティンDB12は「スーパーツアラー」を定義する

そこで今回公開されたアストンマーティンDB12ヴォランテについて、これはアストンマーティンの次世代スポーツカーの第一弾として発表されたDB12のオープンモデル。

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アストンマーティンはこのDB12について「キャラクターとダイナミックな能力を飛躍的に向上させた、伝説的なDBの血統を受け継ぐ新世代であり、独自の新しいカテゴリーを定義する」「卓越した洗練性、最先端のテクノロジー、そして贅沢な時間を過ごすことができるきらめくようなドライビング・エクスペリエンスを兼ね備える」とコメント。

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アストンマーティンの新時代を告げるDB12正式発表!新エンブレムを装着するはじめてのアストンであり「グランドツアラーではなくスーパーツアラーです」
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なお、この”独自の新しいカテゴリー”は、グランドツアラーを超える”スーパーツアラー”だと定義されており、アストンマーティンが掲げる「超ハイパフォーマンス+超ラグジュアリー」の融合のみがなしうるカテゴリであることを示すと同時に、フェラーリやマクラーレン、ランボルギーニとは「同じ土俵では戦わない」という意思表示を見ることができます。

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これまでの(前経営体制での)アストンマーティンはフェラーリなどのスーパーカーメーカーを直接のターゲットに定めていたものですが、新しい組織体制となってからは、自社の強みや歴史を存分に生かした展開を行っていて、むしろ「ついてこれるならばついてくるがいい」といった余裕すら感じさせるように思います(しかも、価格帯についてもライバルよりも数段上を行くようだ)。

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アストンマーティンDB12 ヴォランテはこんなクルマ

アストンマーティンDB12 ヴォランテに搭載されるのはクーペ版と同じ4リッターV8ツインターボ。

出力は最高出力は680馬力、最大トルクは800Nmを誇り、0−60マイル(0−96km)/h加速は3.6秒(クーペよりも0.1秒遅い)、最高速は325km/h。

このエンジンそのものはメルセデスAMGからの供給によるものですが、アストンマーティンのエンジニアによってさらにチューニングされ、カムプロファイルの変更、ターボの大型化、冷却の強化が施され、DB11ヴォランテと比較して出力が34%向上することに。

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トランスミッションはZF製8速オートマチック、駆動輪は後輪のみ、そして電子制御リアディファレンシャル、4段階にて調整が可能なエレクトロニック・スタビリティ・コントロール、5つのダイナミック・ドライビング・モードが搭載され、いかなる状況であってもドライバーの要求に答える準備が整っています。

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このパワーを受け止める足回りについても入念にチューンングがなされ、新しいアダプティブ・ダンパーが装備されることで「従来のダンパーと比較して、力の配分の帯域幅が500%向上している」ことがアナウンスされており、ブレーキローターは標準だとフロント400mm、リア360mmの鋳鉄製、オプションではカーボン・セラミック・ブレーキ・システムも用意されています(27kgの軽量化が達成できる)。

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装着されるタイヤはミシュラン・パイロットS5、ホイールは標準にて鍛造21インチ、リアサスペンションのアッパーマウントポイントやエンジンクロスブレースも改良されてねじり剛性が5%近く向上しているほか、ステアリングラックの精度についても非分離型ステアリングコラムとダンパーのチューニングによって向上していると紹介されており、全方位にわたってのアップグレードが図られているようですね。

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アストンマーティンDB12 ヴォランテに採用されるソフトトップは「8層」

アストンマーティンDB12 ヴォランテはそのトップにクラシカルなファブリック製を採用していますが、これは近年の一つのブームのひとつで、メルセデスAMG SL、フェラーリ・ローマ・スパイダーも「リトラクタブルハードトップ」ではなくソフトトップを採用しています。

その理由としては主に「エレガントに見えるから」だと思われ、加えてソフトトップのカラーに選択肢をもたせることでより広いカスタマイゼーションが可能になることも考慮されているのかもしれません。

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DB12 ヴォランテに採用されるのはKフォールド・ファブリック・ルーフと呼ばれる機構ですが、スタイリングを損なうことなくすっきりと収納することが可能だとされ(リアセクションのボリュームが肥大化しない)、2段階の折りたたみシステムを用いることで、ルーフを収納した状態での高さはわずか26センチに収まっているのだそう。

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これによって「同クラスとしては例外的な荷室スペースを確保できた」ほか、8層構造を用いることで断熱性を高め、かつ静粛性を保つことが可能となるとされ、格納にかかるのは14秒、展開に16秒、そして時速50キロまでであれば走行中の動作も可能です。※トップのカラーは標準のブラックのほか、レッド、ブルー、「ブラック&シルバー」を選択できる

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そのほか、スタイリング上の特徴としては「V8を強調する」ボンネットの膨らみ、長いホイールベースと短いオーバーハングによって得られる躍動感、そして極端に絞られたウエスト、さらに張り出したリアフェンダーなど(DB11をベースとしているが、その印象は大きく異なる)。

加えて曲線と直線をうまく織り交ぜることでアグレッシブさとエレガントさがうまく同居しているようにも思います。

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インテリアについてはアストンマーティンらしい最高級のレザー、そしてこれに加えてウッドパネルやカーボンファイバーが用いられ、さらには最新インフォテインメントシステムを採用しすることで先進性も大きく向上。

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アストンマーティンはこれまでメルセデス・ベンツの供給によるCOMANDシステムを使用していましたが、DB12ではゼロベースから設計された自社製システムを採用しており、使い勝手についても飛躍的な進歩を遂げています。

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タッチスクリーンは10.25インチ、そしてワイヤレス接続が可能なApple CarPlayとAndroid Auto、3Dマッピングとライブ交通情報を提供するカーナビゲーションが内蔵されており、DB12の風格にふさわしい装備を手に入れたと言えるかもしれません。

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オーディオについてもBowers & Wilkins製390ワット・サウンドシステム(11スピーカー)が標準装備されるなどここでも「最高級」が貫かれ、オプションでは15スピーカーによる1,170ワット・サラウンド・サウンド・システム(3Dヘッドライン・スピーカー、サブウーファー、アルミニウム製ダブルドーム・トゥイーター)

も用意されている、とのこと。

アストンマーティンDB12 ヴォランテを紹介する動画はこちら

参照:Astonmartin

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