アストンマーティンが「ヴァンキッシュS」を公開。
おそらくはヴァンキッシュのファイナルモデルと目されますが、5.9リッターV12エンジンは600馬力にまで出力向上。
なお、このエンジンはAMGからの供給による「ターボ」ではなく、こちらも「アストンマーティンV12最後のNA」となりそうです。
出力向上については主に吸気系によってなされたとのことで、さらにはスロットルレスポンスも改善されているとしており、「NAならでは」のアクセルのツキを楽しめそうですね。
8速トランスミッション「タッチトロニックⅢ」もダウンシフト時のタイムが短縮され、低速時の乗り心地も良くなっている、とのこと。
外装においてはカーボンパーツが多用され、前後とも(スプリッター、ディフューザーが)外に大きく外に張り出した印象。
これまでも相当にアグレッシブでしたが、今回はさらに過激さを増していますね。
足回りはスプリングレート、ダンピング、アンチロールバーも変更されているとのことなので、単に外観を変更して出力を上げただけではなく、トータルでのパフォーマンスを向上させていることもわかります。
なおテールパイプはブラックですが、結晶塗装のような感じで迫力満点(カーボンディフューザーとの光沢における対比もナイス)。
内装には大きなパターンのダイアモンドステッチ。
センターコンソールは「サテンチョップド・カーボンファイバー」で、これはランボルギーニの「フォージド・コンポジット」のような素材と思われます。
これはマクラーレンにも採用されており、今後各社とも活用してくる可能性がある素材ですね。
アストンマーティン、特にヴァンキッシュは「セクシー」と表現するのがまさにぴったりな車で、同時にこれだけのセクシーさを持つスポーツカーは他になく、画像で見るよりも実車の方が遥かに格好良く見える車ですね(いくつかそういった車がある)。
ランボルギーニの尖り具合、フェラーリの優美さとはまた違った魅力があり、実際に目にするとあまりのインパクトに圧倒され「凄いなコレ」という言葉しか出てこない車でもあります。