| ヴァルカンは公道走行ができないサーキット専用モデル |
アストンマーティンがサーキット専用の限定車「ヴァルカン(バルカン)」の出荷風景を公開。
今回は5台が出荷されていますが、専用のカバーにくるまれて輸送を待っています。
なお、このカバーが掛けられた状態では現実離れしすぎて「車」というよりは映画「カーズ」に出てくるレーシングカーのような感じですね。
アストンマーティン・ヴァルカンは上述のようにサーキット限定(一応公道走行可能な仕様にコンバートする会社もある)で、24台のみの生産。
ボディ全てはカーボンで作られるスパルタンな車ですが、さすがアストンマーティンらしくテールランプなどに優雅かつ芸術的な仕上げも見られます。
出力は800馬力、駆動輪は後輪のみとなっており、トランスミッションは競技用のシーケンシャル。
一台あたり3億円程度なので、5台あわせると、これだけで「15億円」が並んでいる、ということになりますね。
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オレンジもイケル。別カラーのアストンマーティン・ヴァルカン
まずはアストンマーティンのイメージカラーであるグリーンが公開されたヴァルカンですが、今回はオレンジ。
メタリックの入ったオレンジで、なかなか似合っていると思います。
いつもヴァルカンの画像を見て思うのは、「テールランプの掃除が大変そうだ」ということ。
多くの突起物で構成されていますが、メルセデスAMG GTのようにプレキシグラスで覆われておらず、その突起がむき出しなので非常に洗いにくそうです。
そして、もしこの突起を一本だけ折ってしまってもライトアッセンブリーごとの交換になるんだろうなあ、と維持費の心配をしたりしますが、ヴァルカンのオーナーはそこまで季にしないのかもしれません(パガーニのオーナーも、オイル交換ですらイタリア本国に輸送して行うと聞いたことがある)
ヴァルカンは完全にサーキット専用モデルなのでまずこの目で見ることはなさそうなのが残念。
アストンマーティン・ヴァルカンにロードカー向けコンバージョンキットが存在。アストンも公認
アストンマーティン・ヴァルカンはサーキット専用で24台のみ作られたハイパーカーですが、そのヴァルカンを合法的に公道を走ることができるようにするコンバージョンキットが存在する、とのこと。
これはアストンマーティンCEO、アンディ・パーマー氏が語ったところによるもので、アストンマーティンのお墨付きとも言えそうです。
詳細は不明ながらもこれを行うのはRML社で、ギアレシオや車高等が調整されると見られ、かなり大掛かりな改修にはなりそうです。
なお現在のところ4ー5人のオーナーがこの改修を望んでいるとのことで、ロードカーへと転用の際は様々な要望を(有料だと思いますが)聞いてもらえるようですね。
アストンマーティンとしては「オーナーが望むのであれば仕方がない」というスタンスのようですが、本心としては「最高のパフォーマンスを発揮するためにはロードカーに転用して欲しくない」とも考えており、ちょっと複雑な心境のようですね。
24台生産のうち、11番めのアストンマーティン・ヴァルカンが販売中
アストンマーティン・バルカンは24台のみ生産されたサーキット専用モデルですが、その11台めが中古市場に登場。
ヴァルカンの購入は金額のほか非常に高い敷居が設けられており、そのために容易に転売されることはない(身元もアストンマーティンにバレるので今後アストンマーチンの限定モデルは買いにくくなる)と考えられていただけに、この時期に競売に登場するのはちょっと意外です。
ボディカラーはパープルメタリックでエンジンは7リッターV12/820馬力。
エキゾーストシステムはチタン製となっており、動画ではその豪快なサウンドを聞くことができます。
なおヴァルカンのオーナーは様々なイベントへの招待やサーキットでのトレーニングに参加できるとされていますが、中古で購入した場合にそういった特典を引き継げるのかどうかは謎。
引き継げたとしても、イベントに参加するのはちょっと肩身が狭そうですね。
製造24台のみ、アストンマーティン・ヴァルカンが中古で販売中。価格は良心的な4億円
サーキットに走行が限定された(公道では走行できない)アストンマーティン・ヴァルカンがイギリスのディーラーにて販売中。
価格は約4億円ですが、これは新車価格の10%程度高いだけなので「良心的」と言えるかもしれません。
今回販売されるのは24台のみが製造されたうちの15台目で、走行距離はわずか60キロ。
なおヴァルカンの購入者はサーキットでのトレーニングを受けることができるなど数々の特典がありますが、中古で購入した場合にそれらが引き継がれるのかどうかは不明。
ただ、画像を見ると販売しているのはアストンマーティンの正規ディーラーのように思われ、特典内容の引き継ぎなども行ってくれるのかもしれません(正規ディーラーなのであまりプレミアムを乗せた販売ができないのかも)。
同様に「サーキット専用」の車両だとフェラーリFXX K、マクラーレンP1 GTRがありますが、今回の価格設定はそれらよりも割安で、かつこれだけの車を4億円で購入できるのは「安い」んじゃないかと思わせるほど(新車で同じくらいの価格だとパガーニ・ウアイラ、ブガッティ・シロンあたり)。
なおヴァルカンについてはアストンマーティンが正式に「公道走行可能な」仕様へのコンバージョンを認めており、これは英国のRMLグループがそのための改造を行う、と発表されています。
同様にマクラーレンP1 GTRにおいても公道走行を可能にするためコンバージョンを行う会社がありますが、その費用が車両本体価格の倍以上になっており、ヴァルカンを公道走行可能な仕様にしたとしても、ここからまた「何億円か」必要になりそうですね。
アメリカ人顧客向けのアストンマーティン・バルカン納車。アメリカっぽい愛国者カラー採用
わずか24台のみ限定生産されるアストンマーティン・ヴァルカンですが、アメリカにはわずか3台のみが納車される模様(そう考えるとヴァルカンは一国に集中して販売されているわけではない?)。
なおヴァルカンはフェラーリFXX K同様にサーキット専用車であり、アストンマーチンの開催するプログラムにそってサーキットを走行するたぐいの車ではありますが、フェラーリFXX Kとは異なりメーカー(アストンマーチン)の設備にて保管する義務はない、とのこと。
つまりオーナーは自由に保管場所を選ぶことができ、つまり手元においておける、ということですね(やはり手元にないのは寂しい。保管場所が外国になるとなおのこと)。
今回アメリカの顧客向けに納車された一台はホワイトにブルーとレッドのアクセントを持つ「アメリカン」なカラー。
スパイダーマンやスーパーマン同様に星条旗由来のカラーを持っていることになりますが、やはりアメリカ人は「アメリカ大好き」なのだ、と改めて感じます。
ヴァルカンは7リッターV12エンジンを搭載し820馬力を発生。
トランスミッションは6速シーケンシャルで駆動輪は後輪のみとなっています。