
| ベントレー・コンチネンタルGT3”パイクスピーク”は合成燃料を使用 |
さて、ベントレーが今年のパイクスピーク・ヒルクライムレースを走るベントレー・コンチネンタルGT3”パイクスピーク”を公開。
画像を見ると、「レンダリングの世界から抜け出してきたような」この世のものとは思えないルックスに目を奪われますが、見えない部分での大きな特徴は「合成燃料を使用していること」。※レーシングカーでは”初”らしい
具体的にはバイオ燃料ベースのガソリンで走るとのことで、石化燃料のみを使用した場合に比べて最大で85%の温室効果ガス(GHG)削減が可能だとされています。
ベントレーは過去にも「バイオ燃料対応」を謳ったことがありますが、今回の合成燃料についても「バイオ燃料とe-fuels分野へのチャレンジにつき、第一歩を踏み出した」とコメント。
ベントレー・コンチネンタルGT3”パイクスピーク”はこんな仕様を持っている
そして今回公開されたベントレー・コンチネンタルGT3”パイクスピーク”につき、エンジンはベース車と同じく4リッターV8ツインターボ。
ただしパイクスピーク用に多くの改良がほどこされ、海抜4,298メートルという薄い大気中でも走行が可能となっています。

エキゾーストパイプは「サイド出し」。
ベントレーいわく「ドラマチックなサウンドを奏でる」とのこと。

リアサイドウインドウに巨大なエアスクープ。
これは「冷却用」だと紹介されています。

リアウイングのサイズはベントレー史上最大
リアウイングは「ベントレー史上最大」。
リアディフューザーも過去最大クラスなんじゃないかと思います。

フロントスポイラーは「パイクスピーク特有」とも言えるラッセル車ばりの形状(常に上り坂なので、こういった特殊な形を採用するのだと思う)。

リアフェンダーにはユニオンジャック。

ベントレーはパイクスピークにて3冠を目指す
なお、ベントレーはこれまでにもベンテイガにて「SUV最速」、コンチネンタルGTにて「市販車最速」記録をそれぞれ達成。
そして今回はコンチネンタルGT3”パイクスピーク”にて、3つ目の勝利を手中に収めようということになりますね。

パイクスピークはアメリカのコロラド州はロッキー山脈の中にある山の一つであり、これを頂上めがけてぶっ飛ばすというアメリカらしいレースが「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」。
スタート地点は標高2,862メートル、頂上は4,301メートルに設定され、その標高差は1,439メートルもあり、気温(燃調に関係する)や路面状態の変化が大きいため、メカニック、ドライバーともに経験が要求されるレースとしても知られます。
初開催は1916年で、じつに100年以上の歴史を誇る競技であり、単純な一本道での速さを競うという「わかりやすい」レースであることからアメリカでは大きな人気を誇ると言われ、よってここでの勝利は米国市場でのブランドイメージ形成に大きく役立つと考えられます。

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参照:Bentley