| ベントレーがパイクスピークにて”世界最速SUV”であることを立証 |
ベントレーがベンテイガにてパイクスピークに参戦し、「SUV最速」の記録を打ち立てた、と公表。
もともとベンテイガは最高速度301km/hを標榜し、「SUV最速」の肩書を引っさげてのデビュー。
その後同じグループに属するランボルギーニがウルスにてその記録を更新したものの、数少ない「時速300キロの壁を超えた」SUVの一台でもありますね。
レンジローバー・スポーツの記録を2分近くも短縮
ベンテイガの記録したタイムは10:49.9、と8分の壁を破り総合優勝を果たしたフォルクスワーゲンID. Rには及ばないものの、これは2012年にレンジローバー・スポーツが記録した12:35.6を大きく更新する偉業(リース・ミレンは2012年にもヒュンダイ・ジェネシス・クーペを駆りパイクスピーク総合優勝の経験がある)。
なおドライバーはリース・ミレンで、過去にパイクスピークで二番目に多い優勝回数(5回)を誇るロッド・ミレンの息子。
ちなみに1番多くの優勝を果たしたのは田嶋伸博(モンスター田嶋)の8回となっており、これは「破れそうにない」記録ですね。
パイクスピークはその距離12.42マイル(約20キロ)、標高差は1318メートル、コーナーの数はおよそ156。
つまり「とんでもなくタフ」なコースではあるものの、ベントレー・ベンテイガはここを平均時速107キロで見事走破しています。
今回のチャレンジにあたってベンテイガは多少の改造が施されるものの、基本的にはノーマルのまま。
エンジンやドライブトレーンは「そのまま」で、リアシートを取り除き、フロントシートは競技用の軽量タイプへ。
ほかには安全のためにロールケージと消化器を装備し、アクラポヴィッチ性のエキゾーストシステムとピレリのハイパフォーマンスタイヤを装着しただけ、とされています。
今回の偉業を記念し、ベントレーは記念モデルを発売すると公開していますが、このスペシャル・エディション「パイクスピーク・ベンテイガ」は10台のみの限定生産となりボディカラーはディープ・ベルーガ・ブラックもしくはラディウム(パイクスピークを走ったベンテイガ同様のグリーン)、22インチサイズのクローム×ブラックの2トーンホイール、ブラック・スペシフィケーション・パッケージが採用され、そしてフロントフェンダーには「パイクスピーク」ロゴが燦然と輝くことに。
そのほかインテリアではベルーガ・レザー、アルカンターラに「キーライム」のアクセントが入り、個別のシリアルプレートのほかダッシュボードのカーボンパネルにはパイクスピークのマップが描かれます。
なお、気になるのは同じプラットフォームを持ち、より高い速度を誇るランボルギーニ・ウルス。
ランボルギーニは「どこかで記録に挑戦する」と述べており、今後何らかの動きが見られそうですね。
ランボルギーニ「ウルスの実力はレースで証明する。ただしほかのブランドとは異なるやり方だ」