
| 驚くべきはその内外装の「カラー」ではなく、このカラーが「王族の建設した宮殿」を模していることである |
いったいブルネイはどれくらいのお金を持っているのか気になって仕方がない
さて、ブルネイ王室は「7,000台以上の」カーコレクションを持っていると言われますが、そのコレクションがときどき売却されることがあり、一般ユーザーの手に渡ることがあります。
今回紹介するベントレー・ターボRワゴンもそういった1台で、これは「ベントレー・ターボR」をワゴンへと特別に改装したクルマですが、なんとブルネイ王室は一度にこのベントレー・ターボRワゴンを11台も注文したのだそう。
なお、ブルネイ王室は比較的ワゴンを好む傾向があるようで、これまでにもフェラーリ456GTのワゴン「ヴェニス」ほかいくつかのワゴンコンバージョンの存在が知られています。
ベントレー・ターボRワゴンはこんなクルマ
このベントレー・ターボRのワゴン化は(ベントレー自身ではなく)ロバート・ジャンケル・デザインによって行われたそうですが、その改装費用は驚くべきことに「ベントレー・ターボRの新車価格の12倍」。
現在であればベントレー自身が自社のパーソナリゼーション部門「マリナー」でこの改装を行うのだと思われるものの、当時はまだベントレーにそういった対応ができなかったのかもしれません。
今回紹介するベントレー・ターボRワゴンは11台のうち”最後に”作られた個体だとされ、フランス南東部のコミューンにある高級スキーリゾートにちなみヴァル ディゼールという名がつけられています。※11台それぞれが異なる仕様を持つらしい
そしてこのブルーのボディカラー、ブルーとイエローのインテリアはブルネイのスルタン、ハサナル・ボルキアの弟であるジェフリ王子が宮殿として建設したエンパイア・ホテルをイメージしたものだとされています。
インテリアは豪華は本革とウッドがふんだんに使用され・・・。
ラゲッジルームにはカスタムオーディオの一部としてサブウーファーが埋め込まれます。
搭載されるエンジンは(ベース車と同じ)6.75リッターV8(おそらくは296馬力のまま)、しかし興味深いのは「後輪駆動から全輪駆動へと変更されている」ことで、こういった大掛かりな改装が「新車の12倍」といった法外なコストに結びついているのかもしれません。
ちなみにですが、ブルネイ王室は最低でも380台ものベントレーを所有しているといわれ、もちろんいずれもカスタムがなされており、その中にはベンテイガよりも数十年早くSUVボディを架装した「ドミネーター(ブルネイ王室のオーダーするクルマにはそれぞれ固有の名称が与えられることが多い)」といったクルマも。
さらにこれらベントレーの中にはバッカニア、キャメロット、ジャワ、フェニックス、インペリアル、レイピア、ペガサス、シルバーストーン、スペクターといったモデルが含まれているとされ、しかしその全容はナゾに包まれています。
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