| こういったカスタムは「本物のお金持ち」にしかできない真の道楽である |
驚くべきことに19人ものオーナーが同様のカスタムに費用を投じていた
さて、これまでにも「スポーツカーやGTカー」のシューティングブレーク(ワゴン)化カスタムが多数登場していますが、今回はコンチネンタルGTCをベースとしてイタリアのカロッツェリア・ツーリング・スーペルレジェーラが改装を手がけた「フライング・スター」がRMサザビーズの主催するオークションへと登場し大きな話題を呼ぶことに。
なお、予想落札価格については30万ユーロ(現在の為替レートにて約4900万円)から40万ユーロ(約6500万円)というエスティメイトが出されており、その注目度の高さが伺えます。
ベントレー・コンチネンタル「フライング・スター」はこんなクルマ
そこでこのベントレー・コンチネンタル「フライング・スター」をより詳しく見てみると、これはそのオーナーが「新車で購入したコンチネンタルGTCをすぐにカロッツェリア・ツーリング・スーペルレジェーラに送り」2ドアワゴンに改装を依頼したもの。
ただしその改装コストは安くはなく、なんと34,300ユーロ(5600万円)もの費用がかかっていて、つまりこのオーナーは「新車よりも遥かに高額な」金額を投じてこのクルマを作り上げたということに。
そしてこのクルマは「(その自動車メーカー以外が手掛けた)改造車」となるため、いかに希少性を持つといえども「投じた費用」を回収できる可能性は非常に低く、もちろんこのオーナーもそれをわかっていたはずであり、となるとこのオーナーは相当に懐が深い人物ということになりそうですね。
改装に際しては「特注のルーフを作成し、ドアを2.5センチ延長し、リアエンドには楕円形のテールライトと特注のテールゲートを装着」したほか専用のラゲッジセットも作成させており(一緒に出品される)改造には4,000時間以上もの機関を要したのだそう。
ただ、驚くべきことにツーリング・スーペルレジェーラはこの特別なフライング・スターを19台製造しており、つまりは「19人がこの特別な改造に費用を投じた」わけですね。※
この個体はわずか7,467kmしか走行しておらず、状態は非常に良好で、特にインテリアは美しく保たれており、一部のウッドパネルには少し古びた感じが見受けられるものの、タンカラーのレザーは年月を経て優雅な経年変化を見せているようにも。
なお、ベントレー自体はシューティングブレークを製造したことがなく、それは残念ではありますが、今こそがその「シューティングブレーク」を安価にて手に入れるチャンスかもしれません。
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参照:RM Sotheby's