
| これまでかけたコストを「捨てて」まで方向転換を図るとは、ジャガー・ランドローバーは相当に思い切るようだ |
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さて、ここ最近様々な話題が出ているジャガー・ランドローバー。
最も大きなものは「2025年以降、ジャガーは高級EVブランド化する」というものですが、今回はランドローバーでもエレクトリック化を進めるという報道。
これによるとフルモデルチェンジ版次期ディスカバリー・スポーツ、レンジローバー・イヴォークは「エレクトリック化前提の」プラットフォームへと刷新されるとのことで、つまり新型ディスカバリー・スポーツ、レンジローバー・イヴォークは「ハイブリッドもしくはピュアエレクトリックのみ」ということに。
将来的にプラットフォームは2つのみ
さらにランドローバーにおいては、将来的にプラットフォームを2つのみに集約するともいわれ、新開発のMLA(モジュラー・ロンギチューディナル・アーキテクチャ)、EMA(エレクトリファイド・モジュラー・アーキテクチャ)という構成に。
前者はおそらくガソリンエンジン中心のハイブリッド、後者はPHEVもしくはピュアEVということになりそうですが、ジャガー・ランドローバーによればEMAを採用したクルマは2024年に登場し、5年以内に6車種ものEVを発売する、とのこと。

一方のMLAだと、2022年から2023年にかけて投入され、レンジローバースポーツ、レンジローバーといった上位モデルに採用されるようですね。
つまるところ、ランドローバー/レンジローバーについては、各モデルとも次世代において全く新しいプラットフォームやパッケージングを持つということになり、ディフェンダーのフルモデルチェンジ同様、様々な論争が巻き起こることになるのかもしれません。
なお、ランドローバーの「オンロード版」として新しく展開されると言われていた「ロードローバー」について、新しい再生プランに従い消滅することになる模様。
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ジャガーはそのラインアップを再構成
そしてジャガーについては上述の通り「エレクトリックブランド」へと生まれることになり、よって開発を予定していた新型XJについては「キャンセル」。
新型XJは次期レンジローバー同様にMLAを採用すると見られていたものの、このMLAはガソリンエンジン搭載が前提であり、よって新しいジャガーには「不要」と判断されたようですね。
それにしてもXJは「ジャガーの顔」であっただけに、そして何度か開発中のプロトタイプも見られていただけに、これを中止にするとはかなり思い切った判断であり、それだけジャガーは「危機的状況にあり」変革を迫られているということなのかもしれません。
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参照:Autocar