>ジャガー

ジャガーが新型車のティーザー画像を追加公開、まさかの「曲がる」ボディパネル。他の自動車メーカーにとっては無駄にお金がかかる構造ではあるが、これこそがジャガーが向かう方向である

ジャガーが新型車のティーザー画像を追加公開、まさかの「曲がる」ボディパネル。他の自動車メーカーにとっては無駄にお金がかかる構造ではあるが、これこそがジャガーが向かう方向である

Image:JAGUAR

| ジャガーが今後向かう先は「ちょっとやそっとのプレミアムカーセグメント」ではなく「超」がつく高級車セグメントである |

そこで「常識」をもって戦うことは「敗北」を意味する

さて、ジャガーは12月2日に「完全に刷新された」ニューモデルを発表する予定ですが、今回はそのティーザー画像第三弾として「曲がるボディパネル」を公開。

なお、12月2日に発表される車両はデザインビジョン・コンセプト」だと呼ばれており、よって市販モデルとは異なるデザインを持つと考えられるものの、ジャガー含むJLRのデザインを統括するジェリー・マクガバン氏は「市販車においてもデザインに妥協しない」ことでも知られ、よって(新世代のジャガーの市販車は)今回リリースされるデザインビジョン・コンセプトと近いスタイルにて実際に発売される可能性もありそうです。

「いくら変わると言ってもジャガーはジャガーだろう」とタカをくくっていたボクもびっくり。新生ジャガーが「とてもクルマとは思えない」驚愕の新型車をチラ見せ
「いくら変わると言ってもジャガーはジャガーだろう」とタカをくくっていたボクもびっくり。新生ジャガーが「とてもクルマとは思えない」驚愕の新型車をチラ見せ

Image:Jaguar | このディティールがどれだけ市販車に落とし込まれるかは全く未知数ではあるが | しかし「コンセプトカーそのまま」でイヴォークを発売した実績があるJLRであれば「やってくれる ...

続きを見る

一体ジャガーに何が起きているのか

ジャガーで何が起こっているのか、いまだに完全には分かっていませんが、それでも一連のティーザー画像によって少しずつ動きが見えてきたように思われ、そして今現在判明しているのは「これからのジャガーは、今までのジャガーとは完全に異なる」ということで、それは先に公開された「リアウインドウのない」車体後部からも掴み取ることが可能です。

そしてこのティーザー画像では「まっすぐなライン」を見ることが可能であり、これは「走行しない、1台かぎりの」コンセプトカーであれば問題はないものの、実際に暑いところや寒いところで走行する市販車では、「それぞれ収縮率が異なる樹脂、異なる組成を持つ金属」とを使用して組み立てねばならず、これらをいかなる環境においても「隙間なくまっすぐに」保つことは非常に困難です。※サイバートラックの不均一なギャップがそれを証明している

確かにジャガーは「ゼロから再スタートを切る」「今までに見たことがないクルマになる」とはコメントしていたものの、この鋭いエッジはジャガーが約90年間作り続けてきた滑らかなデザインからの大きな逸脱でもあり、「まさか本当にこれを実現してくるとは」思っておらず大層驚かされたわけですが、今回さらに投下されたティーザー画像はまさにダメ押しの「曲がるボディパネル」。

これは「平面」を維持するために考案されたものだと思われ、平時はこういった感じでボディパネルとツライチになっていて、しかし必要な際には一番上の画像のように「パネルがしなって」ポップアップすることに。

2

Image:JAGUAR

実際のところ、このパネルは「しなる必要」はなく、パカっと飛び出せばそれで事足りるはずですが、「それでもしならせた」のはジェリー・マクガバン氏が「そうしたかった」からだと思われ、そしてこれを実現したということは「ジャガーが今後どこに向かっているのかを示す重要なヒント」だと捉えることが可能です。※この「しなる」ボディパネルはマクラーレン スピードテールにも採用されている

昔の偉い哲学者が「もっとも不要なものは、同時にもっとも必要なものである」と語ったのは有名な話ではあるものの、トヨタやフォルムスワーゲンであれば「不要」なこの構造こそが「今のジャガーに必要」なのかもしれませんね。

合わせて読みたい、ジャガー関連投稿

2021年、ジャガーが開発を進め、しかし生産直前で計画が白紙撤回されたEVの画像が時を経てリーク。「これはキャンセルされて正解だった」と話題に
2021年、ジャガーが開発を進め、しかし生産直前で計画が白紙撤回されたEVの画像が時を経てリーク。「これはキャンセルされて正解だった」と話題に

Image:Richard Seddon(X) | たしかにこの「見慣れた姿」のまま電動化したとしても人気を博すことは難しかったであろう | 茨の道を自ら選んだジャガーには敬意を表したい さて、昨日ジ ...

続きを見る

ジャガーが新車発表に先駆け、新時代の「エクスバラント・モダニズム(華やかな現代主義)」を表す新しいロゴを公開。イメージカラーとしてはなんとピンクも
ジャガーが新車発表に先駆け、新時代の「エクスバラント・モダニズム(華やかな現代主義)」を表す新しいロゴを公開。イメージカラーとしてはなんとピンクも

Image:Jaguar | 現時点ではこれらのロゴが「どう」車体に反映されるのかはわかっていない | それでも新生ジャガーの「意気込み」がひしひしと伝わってくる さて、12月2日に予定されるニューモ ...

続きを見る

ジャガーがついに12月2日に新世代モデルを発表予定。これまでのブランドイメージを「リセット」し”超”高級セグメントへ、巨大なサルーンに加え3台のコンセプトカーも登場
ジャガーがついに12月2日に新世代モデルを発表予定。これまでのブランドイメージを「リセット」し”超”高級セグメントへ、巨大なサルーンに加え3台のコンセプトカーも登場

Image:Jaguar | このご時世で「高価格EV」への移行はひとつのギャンブルでもあり、しかしジャガーにはなんらかの勝算があるものと思われる | 新生ジャガーの開始価格はおよそ2000万円から ...

続きを見る

参照:JAGUAR

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->ジャガー
-, ,