Image:Jaguar
| このディティールがどれだけ市販車に落とし込まれるかは全く未知数ではあるが |
しかし「コンセプトカーそのまま」でイヴォークを発売した実績があるJLRであれば「やってくれる」であろう
さて、ジャガーはこれまでのラインアップを一旦廃止してブランドを一から作り直すという勇気ある行動に出ていますが、新世代のジャガーはジャーマンスリーの価格帯から一気にベントレーあたりの価格帯にまでジャンプアップするとされ、そのデザインについては「一目見れば欲しくてたまらなくなる」「これまでに誰もが見たことがないような」ものだと予告されています。
そしてこの数日、ジャガーは新型EVのティーザー画像を公開したほか、新しいロゴをアナウンスするなど積極的に(12月2日の)新型車発表に向け動いていて、今回ドロップされたのがそのニューモデル、あるいは同時に公開されると言われる3台のコンセプトカーのうちの一台(のリアビューを捉えた画像)。
新生ジャガーは思ったよりも別次元に行っていた
なお、現在ジャガーのデザインを指揮するのはジェリー・マクガバン氏で、同氏はレンジローバー・イヴォークやヴェラール、そしてランドローバー・ディスカバリー等を手掛けたその人でもあり、特にヴェラールでは車体表面の段差をなくすことに心血を注いでだことでも知られていて、これはコストがかかる割に(金属と樹脂など異なる伸縮率を持つ素材を用いて隙間なく組み立てることは難しい)、性能に影響を及ぼさず、販売に直結するとも言い難く、もちろんクルマに必要なものでもなく、しかし”思ったデザインを実現するためだけに”困難を乗り越えて実現したという信念の人でもありますね。
加えてデザインやアートに対するこだわりが非常に強く、インタビュワーがダサい格好をしてゆくと追い返されるというウワサもあるほど美意識が高い人物としても有名です。
そしていくつか公開されている新しいコンセプトヴィジュアルについても同氏のメッセージが強く盛り込まれたもので、そしてある意味では芸術的、そして芸術にありがちな「解釈が難しい」内容となっています。
Copy nothing. #Jaguar pic.twitter.com/BfVhc3l09B
— Jaguar (@Jaguar) November 19, 2024
こういった人物が「大きなリスクを冒してまで」リブートするジャガーのデザインが中途半端なものであろうはずはなく、実際のところ今回公開されたティーザー画像を見ると「リアウインドウなし(これはポールスター、フェラーリも取り入れている)」という極端なスタイリングを持ち、究極といえるほどにシンプルな面と線にて構成されています。
ぼくは「どうせ”誰も見たことがない”といっても、自動車であるからには限界があるだろう」とタカをくくっていたものの、この画像を見るに「見事にその余裕が失われた」という印象で、これは「見た途端に欲しくなってしまう」という表現がぴったりなのかもしれません。
02 Dec 2024 Miami.
— Jaguar (@Jaguar) November 20, 2024
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参照:Jaguar