| ついにこのスパルタンなクルマも寿命が尽きることに |
さて、ロータスは先日「エリーゼ、エキシージ、エヴォーラ」の3モデルについて2021年かぎりで生産を終えると発表しており、新たに「エヴォーラとエヴァイヤとの間」にタイプ131なるブランニューモデルを投入すると発表しています。
そして今回、ロータスはエリーゼとエキシージに対して「最終モデル」を追加したとアナウンスしており、ここでその内容を見てみましょう。
ロータス・エリーゼ スポーツ240ファイナルエディション
まずはエリーゼの最終モデル「エリーゼ スポーツ240ファイナルエディション」ですが、これに搭載されるエンジンはトヨタ製の1.8リッター4気筒。
これにターボチャージャーをドッキングさせ、出力は240馬力、そして0-100km/h加速は4.1秒というスペックを誇ります。
なお、先日発表された「後付け可能な」デジタルメーターが標準装備されることもトピックのひとつ。
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オプション装着にて重量は898kgへ
オプションではさらにその軽量性を追求することが可能となっており、カーボンファイバー製のパネル(エンジンカバーほか)、リチウムイオンバッテリー、ポリカーボネート製リアウインドウ等にて重量を922kgから898kgにまで落とすことができる、とのこと。
なお、さらにスパルタンな「エリーゼ・カップ250ファイナルエディション(今回画像は公開されていない)」も用意されており、時速248km/hの時点で155kgのダウンフォースを発生するというアグレッシブなエアロキットが特徴。
こちらについては、カーボンファイバー等軽量オプションを追加した場合、重量が931kgにまで低減できる、とされています(現代のクルマとしては驚異的に軽い)。
ロータス・エキシージの最終記念モデルは3種類
そしてエキシージについては「スポーツ390」「スポーツ420」「カップ430」の3つが用意されており、まずスポーツ390だと出力は397馬力(エンジンは3.5リッターV6)、重量は1,138kg、0-100km/h加速は3.7秒、最高速度は276km/h。
なお、各メーカーの発表資料を見ていると、そのメーカーの特徴がよく現れており、メルセデス・ベンツだとまず真っ先に記載されているのは環境性能。
そしてフェラーリだとエンジンが冒頭に紹介され、ロータスだとその重量が一番に述べられており、ここはそれぞれのメーカーの主義主張が現れていて”面白い”と思わせる部分です。
エキシージ・スポーツ420ファイナル・エディションになると出力は420馬力、0-100km/h加速は3.3秒、最高速度は289km/h。
3段階調整式ダンパー、軽量鍛造アルミホイール、AP製ブレーキシステム等が装着されているようですね。
エキシージ・カップ430ファイナル・エディションになると最高速である280km/h時点でのダウンフォースが171kgへと増強され、0-100km/h加速は3.2秒へ。
見ての通り攻撃的なルックスが特徴で、モータースポーツグレードのカーボンファイバーで成形されたフロントスプリッター、アクセスパネル、ルーフ、ディフューザー、エアインテーク(サイドポッド)、リアウイングを持つとのこと。
足回りだとナイトロン製の調整式ダンパーにアイバッハ製の調整式アンチロールバーを持ち、タイヤはミシュラン・カップ2、ブレーキシステムにはAP製、エキゾーストシステムはチタン製がおごられるようですね。
なお、これらエリーゼ、エキシージともにシフト周り(リンケージ)が新しくなっているとのことですが、もう見るからにスパルタン。
ただ、ぼくの経験からするとエキシージ(乗ったのは350)はもっともスパルタンなクルマであり、クラッチの重さやペダル類の剛性、ドライブフィールについては「市販車離れ」しているように思います。
運転中は相当な苦労を強いられたものの、今でも「もう一度乗りたい」と思わせる強烈なインパクトを残しており、そういったクルマが消え去るのはちょっと悲しいことだ、とも考えています。
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