| カスタムしたのは手練れ。普通のオーナーだとこれは思いつかない |
現在マクラーレン「セナ」は世界中で続々納車されている状況ですが、今回「Lovecars」がユーチューブにて「これはもっともイケてるセナじゃないか」という個体を動画で紹介。
マクラーレン・セナは500台の限定生産ですが、今回の個体は「11番目」とのこと。
最近はカーボン外装よりも「塗り分け」にこだわる?
なお、つい先ごろ「アメリカでのセナ納車第一号」となる、マイケル・フックス氏の「グリーンカーボン」外装を持つセナが公開されていますが、こちらは「唯一のカーボン外装を持つセナ」だとされています。
こういったカーボンむき出し、つまり「ビジブルカーボン/エクスポーズドカーボン」は、そのカーボン技術を売りにするマクラーレンとしては渾身のオプションだと言えるものの(5000万円くらいする)、しかし意外やこれを選択する人が少ない、ということになりますね。
セナのようなハイパーカーを購入する人々にとって「5000万円」という価格は問題ではないと考えられ、しかしこれを選ばない理由としてはおそらく、今回の「セナ11号」のように「塗り分けをしたいからじゃないか」と思われます。
もちろんエクスポーズド・カーボンの上からでも塗装はできるものの、わざわざ時間をかけて(納車が遅くなる)エクスポーズド・カーボンを製造し、それを隠すようなことをする必要もなく、であれば普通の外装をベースに選ぶ、ということなのだろう、と考えているのですね。
なお、今回のセナについては部分的に「エズクポーズド・カーボン」。
その上からブルーそしてホワイトの塗り分けを行なっています。
ドアミラーにもブルーのラインが入り、リアフェンダーのエッジにもブルーのアクセント。
ブレーキキャリパー、センターロックもブルー。
サイドのフィンのような部分も形状を目立たせるように塗り分け。
セナのデザインをよく理解したカスタムだと言えますが、オーナーのセンスには脱帽です。
サイドから見るとこんな感じ。
かなり珍しいカラーリングだといえそう(これもセナの構造を活用しての”素材使い分け”や”塗り分け”)。
ボディサイドには、マクラーレン創始者、「ブルース・マクラーレン」氏が好んで用いたキウイのマーク。
巨大なリアウイングを紹介するユーチューバー。
車体のあちこちには「SENNA」の文字、そして場所によっては「アイルトン・セナ」のサインを再現したグラフィック入り。
ウイング翼端には製造ナンバーである「11」が見られます。
とにかく空気の流れにこだわったデザインで、あちこち「空気の通り道」だらけ。
こんなところ(ルーフ)も開く!
マクラーレン・セナのインテリアを見てみよう
今回の動画ではセナの内装も紹介。
内装は基本的にブラックアルカンターラ、そしてカーボンで構成されており、外装同様にブルーのラインが見られます(ホワイトは使用されていない)。
こちらはルーフインナーにあるオーバーヘッドコンソール。
この位置にエンジンのスタート/ストップボタン、ウインドウ昇降スイッチ、エアコン操作スイッチがあるのは「左右シート間を極力狭くしたので、センターコンソールにその場所ががなく、かつヘルメットをかぶった時によく見える位置に」という意図から。
もちろん左右シートの距離はロールセンター適正化、ヘルメット着用は「サーキット走行前提」ということをあらわし、しかもフルフェイス・ヘルメットを被ると「下の方が見づらいから」ということですね(ジェットではなくフルフェイス・ヘルメット着用前提なのがセナらしい)。
ブルーのアクセントはステアリングホイール、センターコンソール、シートのエッジにも。
ステッチ、刺繍もブルー。
その後はなんとセナでドライブ。
たしかにこれまででもっともペイントやカラーリングにこだわったセナであることは間違いなく、従来普遍的であった「ハイパーカー/スーパーカー=カーボン」という図式も変化しつつあり、おしゃれなカラーを選んで自分仕様にして乗る、というスタイルが定着しつつあるようにも思います。
それでは動画を見てみよう
こちらはその個性的なマクラーレン・セナを紹介する動画、「Best MSO McLaren Senna EVER? You decide!」。