| あまりにクルマ愛溢れるオーナーだった |
ユーチューバー、Seen Through Glass氏が「友人がマクラーレン・セナを購入した」としてそのレビュー動画を公開。
まず、このマクラーレン・セナのボディカラーは「オークグリーンメタリック」。
これはマクラーレンがもともと用意しているボディカラーではなく、ポルシェの純正ボディカラーで、とくにフェリー・ポルシェ(ポルシェ創業者の息子)に縁の深いカラーである、とはセナオーナーの言。
この時点でこのオーナーはクルマに対して深い造詣を持っていること、そしてクルマ愛溢れる人物であることがわかります。
なお、光の加減で色味は異なりますが、こちらのポルシェが「そのフェリー・ポルシェの911」なのかもしれません。
ぼくの記憶の範囲だとオークグリーンメタリックは930、964、993世代のポルシェ911に用意されており、996世代以降ではオーシャンジェイドグリーン、シャーウッドグリーン、フォレストグリーン等に色味を変え、最近まで「グリーンはカタログカラーでは選べない」状況であったのですが、直近だと911GT3のイメージカラーとして「リザードグリーン」、新型マカンでは「マンバグリーンメタリック」が登場し、再びグリーンが選択可能に。
マクラーレン・セナにはこんなカスタムが施されている
このマクラーレン・セナのオーナーは、この「フィル」さん。
いかにも人が良さそうな好人物です。
ボディカラーは上述の通りオークグリーンメタリックですが、そこへマット仕上げのヴィジブルカーボンを組み合わせ。
フロントリップは「ボルト留め(擦ったときに交換可能なように?)」ですね。
インテリアはブラウン。
グリーンのボディカラーにマッチした、渋い仕様です。
そしてサイドシルには「キウイ(キーウイ)」の絵。
マクラーレン創始者、ブルース・マクラーレン氏はニュージーランド出身で、自身の出自を表すため、(自分がドライブする)レーシングカーに「スピーディ・キーウィ」と呼ばれるキーウイのシルエットを描いていたことで知られます。
そのため、マクラーレンをオーダーする人はこのスピーディー・キーウイをボディにマークとして入れる人が多いようですが、このフィルさんのように「リアルな絵」で入れるのはかなり珍しい、と思います。
そしてこのキーウイは「ブルース(もちろんブルース・マクラーレンから)」と名付けられ、胸には「Bruce」の文字も確認可能。
こういったカスタムからも、やはりフィルさんの、クルマに対する思い入れが伝わってきますね。
そしてキーにもブルース(キーウイ)のペイント!
そしてアクセルペダルには「NEVER LIFT(絶対にアクセルを緩めるな)」。
カッコエエ!
ハイパーカーオーナー自身によるインプレは貴重
そしてフィルさんが語るのが、セナのドアインナーに設けられている「ストラップ」。
実際にガルウイング(ディへドラルドア)のクルマに乗るとわかりますが、クルマに乗り込んで座席に座ると「ドアハンドルがはるか上にあって、手が届かない」場合も。※セナには用意されていなさそうですが、ほかモデルにはオプションで「電動」ドアがあり、ボタンひとつでドアを閉めることが出来る
そういったケースでは「シートに座る途中で、ドアハンドルを持って、座りながらドアを閉める」ことになるものの、セナではシートに腰掛けたあとでも、このストラップを引っ張ればドアを閉めることができる、と述べています。
そして「北米仕様」の二本出しテールパイプ。
欧州仕様のセナは騒音規制の関係で「3本出し」となっていて、北米ではより規制がユルく、そのためにこういった差異があるようですね。
なお、もともと「3本」であったものが北米のために「2本」になったのだすると、マクラーレンはサウンドのためにわざわざ変更を行ったということになり、「(オーナーの心理を)わかってる」ということにもなりますね。
参考までに、こちらが欧州仕様のテールパイプ。
動画では実際にSeen Through Glass氏がセナに乗り込み、ドライブする様子も。
かなり乗りにくそうですね。
そしてフィルさんのドライブでも走行。
車載カメラが相当に「ブレ」ており、セナの足回りがとんでもなく硬いということもわかります。
それでは動画を見てみよう
こちらがセナの「オーナーにしかわからない部分」を紹介する動画、「My Friend Phil Bought A McLaren Senna」。