| マクラーレン・アルトゥーラの日常性や使い勝手はかなり優れていると言っていい |
さて、先日マクラーレンが発表した新型スーパーカー、アルトゥーラ。
570Sに置き換わるエントリーモデルということになりますが、新開発のV6エンジン、そしてハイブリッドシステムを持つことが特徴です。
なお、このV6ターボエンジンはマクラーレンの量産車史上最強レベルのリッターあたり出力を持ち、ハイブリッドシステムとの組み合わせにて670馬力を発生。
0-100km/h加速はわずか3秒、そしてモーターの逆回転にてバックさせるという画期的な手法を採用することで「バックギアを省き」、加えて様々な軽量化対策にて重量増加を最小限に抑えた新世代のスポーツカーでもありますね。
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マクラーレン・アルトゥーラはこんなクルマ
なお、マクラーレンはアルトゥーラの発表に際し、事前にユーチューバーへと車両の公開を行っていて、ワールドプレミアと同時に各ユーチューバーも動画をアップ。
そのほか、すでに世界中のいくつかのディーラーにもプロトタイプが配備されており、それらのレビュー動画も公開済みです。
今回はそんな中で、一番詳しいレビューを行っているダグ・デムーロ氏の動画を紹介したいと思います。
マクラーレンは「利便性」も向上させてきた
マクラーレンにとっての至上命題は「速く走ること」だと思われますが、今回アルトゥーラにおいては利便性も強く意識してきた模様。
これまではエアインテーク内にあった「スイッチ」にて(外から)ドアを開いていたものの、アルトゥーラではボディサイドにドアハンドルを装着し、操作しやすく、かつ「初めて乗る人」でも(どう見てもそれがドアハンドルだとわかるので)戸惑いがなくなっています。
そしてキーは新型に。
現在、各自動車メーカーともキーのデザインやフィニッシュには力を入れている状況ですが、アルトゥーラのキーは一見すると非常にコンベンショナル。
かつ、樹脂むき出しにて高級感に欠けるようにも思われ、しかしこれは「オプション」にてカスタマイズできるということへの伏線なのかもしれません。
インテリアも大きく進化し、車両の設定等多くの操作はセンターに設置されたタッチ式スクリーンにて。
センターコンソールは非常に「細く」左右シートが中央に寄っていますが、これはもちろんロールセンターを最適化するため。
この車両はモックアップなので、ディスプレイは実際に機能しないものの、サイドには「デジタルクラウン」のようなノブがあり、物理的操作とタッチスクリーンとのコンビネーションにて、より直感的かつ素早い操作を行うことができそうです。
なお、最近のクルマでは「オーディオのボリューム」までをタッチ式にて操作するケースが多く、その場合は「ボリュームコントロール」に行きつくまで1~2回の操作を要求されることも。
しかしながら「すぐに音量を下げたい」場合にこれは非常に不便でもあり、ホンダ等、いくつかの自動車メーカーは「音量だけは物理ノブ」に戻したりといった対応を行う例も見られます。
一方でシフトポジションのスイッチ類はこれまでのマクラーレンとほぼ同じ。
ちなみにカップホルダーはスイッチの後ろにひとつ、そしてもうひとつはタッチスクリーンの真下にあります(合計2個)。
そのほかアダプティブクルーズコントトールやレーンキーピングアシストのスイッチも。
一番左のスイッチは段差や坂道を越える際にフロントを持ち上げるフロントリフターのスイッチですね。
アームレストの下には小物入れもあって、なかなかに日常の使い勝手に配慮されている構造を持っていますが、内側には12VシガーソケットにUSBソケット(タイプCも)。
最近のクルマではタイプCの装備も増えてきましたね。
メーターフード右にはバタフライスイッチ。
ステアリングホイールから手を離さずに操作できるような配置です。
そしてメーターフードの形状は宇宙船のようだ!
バイザーとバニティミラーは別体式。
かなり珍しい構造ですが、なぜそうなっているのかは不明です。
シートの前方にはポケットがあり、ダグ・デムーロ氏いわく「世界で最も小さな収納スペース」(ドライバーズシートのみで、助手席側にはない)。
携帯電話を入れるのだと思われますが、そうだとしても幅がちょっと狭そうですね(キーを入れておくのかもしれない)。
ドアオープンにはこのスイッチ。
リアシート後方には比較的大きなストレージスペース。
マクラーレン・アルトゥーラの外観はこうなっている
デイタイムランニングランプはヘッドライト下の細長い切れ長のランプで、ウインカーも同じ場所が光ります(向かって右側はウインカーが点滅している状態)。
そしてこちらはエンジンフード。
「粗密」な六角形のメッシュパターンが用いられていますが、これまでのマクラーレンに比較するとエンジンがよく見えるようですね。
小さなフタのようなものは「サービスフラップ」と呼ばれ、ここからオイルを継ぎ足したりできる模様。
その上にある六角形のガイドを持つダクトのようなものは「放熱」を担当するようで、エンジン上部からこのダクトに直接つながるパイプが接続されているようです。
テールランプはこう。
動画ではこのユニットまるごとが点滅していますが、国によっては法規の関係にて光り方(光る部分)が変わるのかもしれません。