| 2018年にはバッテリー載せ替え済み、大規模メンテナンスも実施 |
さて、かつては「ラ・フェラーリ」「ポルシェ918スパイダー」とともにハイパーカー御三家の一角をなしたマクラーレンP1。
そして今回、シルバーストーン・オークションにて「その生産第一号」が出品されることに。
なお、「(375台限定のうち)生産第一号」ということで、マクラーレンP1をデザインしたフランク・ステファンソン氏からの手紙、そしてヒストリーブックが付属している、とのこと。
新車からは「2オーナー」
このマクラーレンP1の走行距離はわずか5,899kmにとどまり、オーナーは同じ家族の2名のみ(実質的には1オーナーのようなものだと考えていい)。
2018年には大規模なメンテナンスに出され、バッテリーが新品に載せ替えらたうえ、昨年末にも最新のサービスを受けていると紹介されています。
ボディカラーはボルケーノ・イエロー。
搭載されるエンジンは3.8リッターV8ツインターボ、そしてこれにエレクトリックモーターを組み合わせて最高出力は916馬力へ。
0−100km/h加速は2.8秒、最高速は347km/hというスペックを誇ります。
なお、デザイン上もっとも注目すべきはこのリアセクション。
ほぼ全面がグリルで覆われ、一見するとテールランプやウインカーが見えないといった独特のデザインですね。
そしてデザイナーのフランク・ステファンソン氏がもっとも気に入っているのもこの部分だとされ、同氏がマクラーレンを去った後も、形を変えて最新モデル(アルトゥーラ)にも引き継がれています。
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マクラーレンP1のインテリアは今見るとシンプル
なお、当時は今ほどマクラーレンMSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)がカスタムできる幅が少なかったのか、今見ると内装はかなりシンプル。
それでも、こちらも外観同様、現代のマクラーレンにまで通じる基礎を形作っていることがわかります。
マクラーレンP1は、マクラーレンの最上位ラインアップ「アルティメットシリーズ」第一号であり、その後には「セナ」「エルヴァ」「スピードテール」等が登場。
ただし、直接の後継とも言える「セナ」の評判があまり芳しくなかったためか、むしろP1が再評価されることに。
そのためか、現在でも高い価値を誇り、今回のオークションにおいても、予想差落札価格は最高で「1億円超」と、当時の新車価格を超えるようですね。
参考までに、数々のハイパーカーを所有する米コレクターも、「セナは購入後にすぐ売った」もののP1はずっと手元に残しており、非常に気に入っている、ともコメントを残しています。
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