| マクラーレンはデザインを入れ替えることで顧客の買い替えを促進するべきだとは思う |
もちろん現在の「マクラーレンらしい」姿に不足があるわけではないが
さて、レンダリングアーティスト、デハーン・リストフ氏によるレンダリング作品、マクラーレン・エンシフェラ(McLaren Ensifera)が公開。
もちろんこれは同氏の個人的なプロジェクトでありマクラーレンとは関係のないものですが、現在のマクラーレン各モデルのデザイン的特徴を踏まえ、自身のオリジナル要素を加えた作品となっています。
マクラーレン・エンシフェラはこんなクルマ
このマクラーレン・エンシフェラについては詳細が述べられていないものの、テールパイプが存在するところからしてガソリンエンジンを積んでいると考えてよく、しかし「これからのマクラーレン」だということを考えるとハイブリッドだと考えていいのかもしれません。
前後フェンダーは大きく盛り上がり、キャビンはバブル形状を持つという現代のマクラーレン同様の要素を持つものの、そのディティールはやや過激になっているもよう。
ルーフにはフィンのような突起が見えますが、ドアミラーがないところを見ると、これは「後方確認用のカメラ」なのかもしれませんね。
上から見ると「空気の流れが手にとるようにわかり」ますが、これもまた現在のマクラーレンが持つ特徴そのもの。
リアフェンダーは「フロート」構造を持っていて、これはマクラーレンの超限定ハイパーカー「セイバー」を連想させる部分でもありますね。
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そしてリアにはシャークフィンが設けられていて、これはケーニグセグ・ジェスコ・アブソルートを連想させる部分(ジェスコ・アブソルートは2本のフィンですが)。
マクラーレンは次にどのようなデザイン言語を用いるのか?
ちなみにですが、現在のマクラーレンが採用する(主な)デザイン言語は前デザイナー、フランク・ステファンソン氏が考案したもので、今のところは現デザイナーであるロブ・メルヴィーユ氏が考え定借させたという要素はないように思います。
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加えて現在のデザインはP1からずっと続くものであり、マクラーレンが新しい顧客を獲得したり、既存オーナーの買い替えを促進するのであれば「どこかで」デザインを一新する必要があるのかもしれません。
なお、定期的にデザイン言語を一新する代表的なブランドはフェラーリですが、これによってフェラーリはいずれの世代にもファンやコレクターがおり、かつ新しいモデルを積極的に買い換えるように促進しているようにも見え、商業的な成功に加え、ブランド価値の向上、そしてブランド資産の形成を同時に行っているようにも思います。
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