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お騒がせなロールスロイスのワゴンはコーチビルダーによるワンオフモデルだった!「レイス・シルバースペクター」

2020/08/30

| 1台だけではなく合計7台が製造される模様 |

さて、先週から今週にわたりネット上を騒がせた「ロールスロイスの謎ワゴン」。

まずは全身をカモフラージュで覆われたプロトタイプがスクープされ、その次にそれをもとに作成した予想レンダリングが公開され、さらに突如偽装のない姿がキャッチされることに。

あまりの展開の速さ、そして目撃された「偽装なし」の姿の品質からなにやら怪しさもあったものの、今回ついにその正体がベルギーのコーチビルダー、カラット(Carat Duchateket)とロージ・デザイン(Roji Design)によるワンオフモデルであったことが判明しています。

コーチビルダーによるワンオフカスタム

今回カラットはこのクルマを「シルバースペクター」として正式に発表していますが、もちろんこれはロールスロイスによる正式プロジェクトではなく、コーチビルダーによる独自のカスタムカー。

ベースとなるのはロールスロイス・レイスで、そのルーフ後半を延長してワゴンボディへと仕立て上げています。

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このシルバースペクターは、レイスのオーナーが「ワゴン(シューティングブレーク)ボディへと改装してほしい」という依頼をカラットに持ち込んだことからスタートされているそうですが、この車両はレイスのワゴン化計画「1台目」で、予定ではあと6台つまり合計7台が作られる、とのこと。

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製造にかかるのは数ヶ月ではなく「年」単位となるそうで、そのぶん価格も非常に高価になるものと思われ、数千万円、もしくは「億」の可能性も。

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なお、そのスタイルとしては非常に「自然」で、知らない人が見れば、最初からこういったクルマがロールスロイスから発売されていると思うかもしれません。

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そして「ロールスロイスとワゴン」というとちょっとミスマッチだと思ってしまいますが、かつて(馬車時代)英国では貴族がスポーツとしての狩り(シューティング)を楽しむ際に用いたのが猟銃や獲物を積むことができるように荷台を装備した馬車だったといい、シューティングに「ブレーク(上部がないフレームだけの馬車)」をくっつけたのがシューティングブレークの語源だという説も。

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「セダン」「クーペ」「ロードスター」などボディ形状の多くが馬車の形状に由来していますが、「シューティングブレーク」もそのひとつであり、これは自動車の場合「スポーツカーのワゴン版」だと捉えられることが多いようです(よって4枚ドアではなく2枚ドアのワゴンだと認識されている)

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世の中にはこんな「カスタムワゴン」も

非常に稀ではあるものの、フェラーリFF/GTC4ルッソ、アストンマーティンV8スポーツマン、ヴァンキッシュ・ザガート・シューティングブレークといった「メーカー純正ワゴン」も存在します。

しかしそれでは飽き足らず、世の中にはスポーツカーや高級車を「ワゴン」にカスタムする例も多数存在し、ここでその一部を紹介したいと思います。

まずは日本で作られた、日産R33スカイラインGT-R「スピードワゴン」。

こちらはコンセプトカーですが「アウディ・シューティングブレーク」。

TTのワゴン版、といった感じですね。

こちらはコーチビルダーの手によるテスラ・モデルS”シューティングブレーク”。

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