| 幸い全焼は免れたものの、その修理費用はかなりのものとなりそうだ |
どんな理由であれ、自動車を意図的に破壊する行為を見ると心が痛む
ドミニカ共和国出身のレコーディング・アーティスト、エル・アルファの所有だとされるブガッティ・シロンが放火されるという事件が発生。
これはマイアミのガレージ内で発生したもので、幸いなことに消火活動が早かったために全焼は免れたものの、フロントフード、フェンダー、タイヤ/ホイール、ドア、ウインドウなどにその傷跡が残ります。
公開された動画からはその被害の程度を推し量ることができませんが、シロンの車体はカーボンファイバーでできており、熱によってカーボン製パーツが変形した可能性も高く、そしてサスペンションだと樹脂やラバー製のブッシュ類まで交換する必要があるものと思われ、その修理費用はそうとうな額に上りそう。
事件の詳細は不明
なお、現時点では事故の詳細は不明だとされており、このシロンがエル・アルファ所有のものかどうかも未確定。
ただし同じシロンがエル・アルファのミュージックビデオに登場したり、自身のインスタグラムにたびたび登場していることからもエル・アルファの所有というのはほぼ間違いない、と言われます。
ちなみにアメリカ西海岸ではミュージシャン(とくにラッパー)同士の抗争が昔から絶えず、さらにはこれが東西海岸ヒップホップ抗争にまで発展してしまい、やはり有名なのは2パック(トゥパック)の銃撃事件。
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これについては、対立していたノトーリアスB.I.G.も射殺されるという悲劇も生んでいるものの、今に至るまで事件の真相は「謎」。
参考までに、これら銃撃事件の際に乗っていたクルマはかなりの高値で取引されており(一部銃痕が残っている)、注目度の高さも伺えますね。
エル・アルファに関しては、この火災の数週間前に、乗っていたロールスロイス・カリナンともども銃撃されたことがあるといい、なんらかの抗争に巻き込まれている可能性も否定できず、もしかするとこれは「警告」なんじゃないかと考えたり。
とくに西海岸のラッパーは、自身の境遇を怒りとともにラップにて表現し、それによって同じような環境にある人々の共感を得ることで人気を獲得するパターンが多く、そしてときには攻撃的になることも。
おそらくは常に攻撃していないと”弱みを見せる”ことになり、逆に攻撃の対象とされてしまうのかもしれませんね。
いずれにせよ、スーパーカーやハイパーカーに関わらず、意図的にクルマが傷つけられるのは悲しいもので、もしトラブルを抱えているのであれば、自身の生命のためにも、早急な解決が要求されるのかもしれません(そして、解決できるほど事情はシンプルではないのかもしれない)。
在りし日のブガッティ・シロンの動画はこちら
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参照:The Supercar Blog, ElAlfaElJefeTV, supercar.fails