ブガッティ・シロン後継ハイパーカーのリーク画像がはじめて登場。リアはラ・ヴォワチュール・ノワール風、サイドには「変形」Cライン

｜　画像を見る限りではそのサイズもけっこう拡大しているのかも　｜

ブガッティのデザインは「ブガッティらしくあり」しかし「これまでと同じであってはならない」という矛盾を解決せねばならない

さて、現在ワールドツアー中のブガッティ・シロン後継ハイパーカー「初」のリークが登場。

なんらかのテストを行うために輸送している状態を捉えたものだと思われますが、そのリアセクションが捉えられており、ポップアップしたリアウイング、そして波型のテールランプを確認することが可能です。

なお、このテールランプはラ・ヴォワチュール・ノワールとそっくりでもあり、そしてカモフラージュ越しに見る範囲では「意外とオーソドックスな」ボディ形状を持つようにも見えますね。

やはりブガッティは過激さよりも「エレガントさ」を追求か

このシロン後継モデルは「V16」というとんでもないエンジンを搭載することが明らかになっていますが、今回のリークを見る限り、V16から想像する過激さよりもエレガントさを追求するようにも見て取れます。

これはやはりブガッティという車格、そして購買層を意識したがためだと思われますが、「高級機械式腕時計のよう」だと表現されるメーター同様、タイムレスなデザインを採用する必要があるということなのかもしれません（刺激が強いとすぐに飽きられる）。

そして時を同じくしてトップギアも一枚のスパイフォトを公開しており、カモフラージュ柄を見る限り、これは今回のリークと同じ個体である可能性が高く、サイドにはしっかり「Cライン」。

ただしその「C」の形状がやや変化しており、全体的にスタイリッシュな雰囲気を持つようにも。

This is your first look at Bugatti’s V16-engined successor to the Chiron. We’ve got hold of a spy shot of Bugatti’s next hypercar, and it looks… colourful → https://t.co/swGT4wu3St pic.twitter.com/RMmfcJkp6c

— Top Gear (@BBC_TopGear) April 26, 2024

これらスパイフォトを見るに、シロン後継ハイパーカーは「ブガッティらしい」モデルに仕上がっているという印象ですが、反面「これまでのブガッティから大きく離れておらず」、それはCラインや馬蹄形グリルなど「逸脱できない要素」が多いからだとも考えられます。

それでもブガッティは新しいモデルを販売せねばならず、そのためにはブガッティコレクターが「ほしい」と思わせる新しさを盛り込む必要があり、ブガッティのデザイナーそしてエンジニアは大変な仕事であることもわかりますね（最高のクルマを作らねばならないが、その次のクルマはそれ以上でないとコレクターが買ってくれない）。

その意味において、ブガッティがずっと続けてきたW16エンジンを捨てて次の時代へと向かうのもまた必然であり、コレクターに対して「買う理由」あるいは購入の動機づけを行うためのひとつの施策であるとも考えられます。

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参照：Germancarforum, Topgear, cardesignworld