Image:materimac(Instagram)
| フォルクスワーゲンはかつてブガッティを「お荷物」扱いし売り飛ばそうとしたことがある |
ただし時代は「ガソリン回帰」となり、結果的にフォルクスワーゲンの判断が適切でなかったことが証明されるかも
さて、先日ブガッティは「シロン後継モデルにV16エンジンを搭載する」と発表し、同時にブガッティ・リマックCEO、メイト・リマック氏がそのエンジン内部の画像を公開したばかり。
そして今回、やはりメイト・リマックCEOがシロン後継モデルをチラ見せする動画を自身のインスタグラムへと投稿しています。
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ブガッティ・シロン後継モデルは今回マイアミにて公開
なお、この動画はシロン後継モデル「米国ツアー」の一幕のようですが、直近はマイアミで展示され、その後ロサンゼルスにて顧客向けに公開がなされることとなるもよう。
投稿された動画を見ると、メイト・リマックCEOが会場のドアを開け、イベント開催に向けてたたずむシロン後継モデルの姿を「一瞬だけ」見せています。
ただ、車両にはカバーがかけられているのでディティールを判別することは難しく、しかしバー状のLEDデイタイムランニングランプ、盛り上がったフロントフェンダー、リアの「Cライン」を確認可能。
すでに世界中数カ所にてシロン後継モデルが公開されており、参加した人の話によると「フロントには大きな馬蹄型グリル」そして「リアはマクラーレンP1のような、ボディパネルに埋め込まれた細いLEDストリップ」が組み込まれているといい、雰囲気的には「世界で最も高価なクルマのひとつ」であるラ・ヴォワチュール・ノワールの延長線上にあるデザインを持っているのかも。※内装は高級機械式腕時計のような雰囲気を持つらしい
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なお、ブガッティのデザイナーはこのシロン後継モデルから新任へとバトンタッチされており、ブガッティの伝統に沿いながら、新しいデザイナーの意向も存分に盛り込まれているものと思われます。
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それに加え、このシロン後継モデルにつき、新しい「ブガッティ・リマック」体制となったのち”初めての”ハイパーカーであること、そして何よりもメイト・リマック氏がCEOとなって最初に発売するクルマということもあり、(今回のプロモーション手法然り)存分に「これまでとの違い」をアピールしてくると考えて良さそうですね。
参考までに、ブガッティは「フォルクスワーゲングループから放出の危機」にさらされ、結果的にリマックへと株式の過半数を渡すことで現在の「ブガッティ・リマック」が誕生したわけですが(リマックに対してはVW傘下のポルシェが多額出資を行っているので、ブガッティ・リマックも完全にフォルクスワーゲンの手を離れたわけではない)、そういった経緯もあるためかフォルクスワーゲンとメイト・リマック氏とは「反目し合う仲」であるようにも見受けられ、同じ16気筒であるにもかかわらず、これまでのW16ではなくV16を新規開発したことも「両者の関係性、とくにメイト・リマックCEOの意地」を反映した結果なんじゃないかという印象も。
よって、シロン後継モデルは「メイト・リマックCEOによる、フォルクスワーゲンへの挑戦状」となる可能性が高く、ブガッティを軽視したことに対するひとつの回答になるんじゃないかと推測しています。
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