| ただし心配なのは新車販売時に対象となる「騒音規制」である |
それでも高回転時、とくにレブリミット付近では至高のサウンドを聞かせてくれるだろう
さて、ブガッティは新型ハイパーカー「トゥールビヨン」を発表し、いくつかの地域では実車のお披露目がなされていますが、公開された車両は「プロトタイプ」であり実際のエンジンが搭載されていない「ピュアエレクトリックカー(つまりEV)」。
よって、本来積まれるはずのコスワース製8.3リッターV16エンジンのサウンドを聞くことはできず、これまでネット上でもそのエキゾーストサウンドについては明かされていなかったものの、今回ついにクロアチアのザグレブにあるリマックの施設にて「V16エンジンのサウンドを轟かせ」走行する姿が捉えられています。
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そのV16エンジンのサウンドはまさに「雷鳴」
なお、このV16エンジンにつき、「V16」というだけでも驚愕に値するものの、さらに驚くべきは「自然吸気」ということ。
つまりターボチャージャーに排気を還流させないので(触媒を経由するものの)よりダイレクトな爆発音を聞くことができるわけですが、実際に動画から聞こえてくるサウンドは「雷鳴のよう」。
ちなみに車体には「XP07」という文字、さらにはカモフラージュシートが貼られていて、おそらくは「7番目のプロトタイプ」なのだと思われます。
現時点ではまだまだフル加速できる状況ではないものと思われ、かつ比較的低回転での走行にとどまるように見え、それでも常に魅力的な音を奏でていて、9,500回転のレッドラインを迎える際にはさらに壮大な音響体験を提供してくれそうですね。
ちょっと気になるのは今の段階で市販車と同様あるいはそれに近いレベルでの触媒やサイレンサーが装着されているのかどうかということで、これが装着されていないとすれば、市販時にはぐっとサウンドが控えめになっているのかもしれません。
そしてもう一つの懸念事項は「騒音規制」であり、フェラーリF80のサウンドが「抑えられている」のと同じく、このブガッティ・トゥールビヨンでも排気音が一定レベル以下に制限されることも推測でき、となると「ちょっと残念」という感じでもあります。
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参照:Car Therapy(Youtube)