| シロン世代においては「異色」の存在がこのチェントディエチである |
ボディサイドには「Cライン」が存在しない
さて、シロン世代の限定シリーズにおいて「もっとも希少」なハイパーカーが「チェントディエチ」。
ブガッティの創業110周年を記念し10台のみが限定生産され、厳選された(信頼が置ける)ブガッティの顧客のみに販売されたことからも「中古市場に出にくい」モデルの一つです。
そして今回、そのチェントディエチが2025年2月4日から5日にかけて開催されるRMサザビーズ主催の「パリオークション」にて販売されることが発表され、推定落札価格1,040万ドル(現在の為替レートにて約15億6300万円)から1,560万ドル(約24億円)というエスティメイトが出されています。
このブガッティ・チェントディエチは「走行わずか438km」
出品情報によると、このチェントディエチは2022年12月にスイスのコレクターに納車された個体で走行距離はわずか約438km。
ボディカラーはクォーツホワイト、それに組み合わせられるアクセントはグレー・カーボン、内装はベルーガブラックとグリ・ラファール。
なお、このチェントディエチは「エットーレ・ブガッティの生誕110周年」を記念し発売されたブガッティEB110へのオマージュでもあり、各部にEB110の要素が取り入れられ、近代ブガッティにしては珍しい、この小さなホースシュー(馬蹄形)グリルもそのひとつ。
リアには固定式のウイングが装備され、サイドにはアイコニックな丸型ベントが用いられます(つまりCラインが存在しない)。
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インテリアにもEB110への経緯が散りばめられ、EV110に採用されていた「ブロックチェックパターンの」意匠が用いられます。
搭載されるエンジンはシロン世代最強の「トール」、つまり8リッターW16クワッドターボ”1,600馬力”バージョンで、0−100km/h加速は2.5秒、最高速は(電子的に制限される)380km/h。
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参照:RM Sotheby’s