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アウディ「TTの4ドア?そんなものはない」。次期TTはクーペで継続、しかし「S1」登場は”ナシ”

2018/12/03

| アウディTTの4ドア版は”ない” |

つい先日、アウディがTTクーペを廃止し、TTを「4ドアクーペに一本化する」という噂が出てきましたが、今回アウディ重役が「そんな話はない」とこれを否定。

これはカーメディア「Car Advice」が報じたもので、その内容は「我々(アウディ)はたしかに”TTファミリー”というアイデアを持っていた。しかしTTは一つのアイコンだ。それをファミリー化するのは難しい。ずいぶん議論を重ねたが、TTはひとつのラインアップで十分だという結論に達した」とのこと。

4ドア版アウディTTはアウディによって完全否定

加えてアウディは「どこから4ドアTTの話が出てきたのかはわからない。だが、我々は4ドアのTTなど知らない」と語っているので、本当にTTのバリエーションは”ない”のかもしれませんね。

ちなみにアウディはこれまでもTTの派生モデルをいくつかコンセプトカーとして公開しており、TTスポーツバック・コンセプトのほかにオフロード版の「TTオフロード・コンセプト」や、

ワゴン版の「TTシューティングブレーク」といったコンセプトカーも存在。

なお、次期アウディTTは現行TT(8S)にも採用されるMQBプラットフォームのアップデート版だとされるものの、現時点ではまだまだその詳細は不明。

TTは現行世代で「3世代目」となり、TTはその命名法則ももちろんですが、デザイン自体もほかのアウディのラインアップからは大きく離れており、その生い立ちからしてもかなり「特殊」なモデルでもあります。

ただしスポーツクーペ不人気の現在にあってTTは販売を徐々に落としており、「存続の危機」が叫ばれているのも事実。
存続したとしてもオープンモデルの「ロードスター」は消滅するだろう、という話も聞かれるものの、ほかメーカーのスポーツクーペと事情が異なるのは、アウディTTの場合は、フォルクスワーゲン・ゴルフのプラットフォームを流用できる、ということ(現行モデルもそう)。

よって新しく専用設計のプラットフォームを使用する必要はなく、まだ低コストで製造できるということになり、そしてTTは「アイコン」であるということを考えると、「さほど利益が出ないとしても」アウディにとって継続する価値はありそうですね。

なお、アウディは今回TTの4ドアクーペを「なし」としたのと同様、新型A1をベースにした「S1」もない、としています。
たしかにS1は「超」がつくほどのニッチで販売台数が見込めず、しかしTTと異なるのは「TTがアイコンたりうるものの、S1はそうではない」ということ。

つまりS1の投入によってアウディのブランド価値を高めたり(TTはアウディの持つデザイン性や先進性を世に示すことができる)できるとは考え難い、という判断なのかもしれません。

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