｜ ヒュンダイはデキるスタッフを揃えただけにその進化が早い ｜
JDパワーが自動車メーカー各社の信頼性調査を行い、その結果を公開。
この内容を見ると、驚くべきことにヒュンダイの上位ブランド「ジェネシス」がトップを獲得しています。
調査対象は「新車登録から3年が経過した車両」で、以下に掲げる数値は「100台のうち、何件の問題があったか」。
もし1台につき複数の問題があれば、その場合は「100を超える」スコアとなります。
自動車メーカー各車の「信頼性ランキング」はこうなっている
そこでまず信頼性ランキング。
数字を見る限り、「北米で販売されているクルマの中では、ヒュンダイがもっとも信頼性が高い」ということになり、あのレクサスにすら大きく差を付けています。
| １．ジェネシス・・・89 ２．レクサス・・・100 ３．ビュイック・・・103 ４．ポルシェ・・・104 ５．トヨタ・・・113 ６．フォルクスワーゲン・・・116 ７．リンカーン・・・119 ８．BMW・・・123 ９．シボレー・・・123 １０．フォード・・・126 １１．マツダ・・・130 １２．キャデラック・・・131 １３．ヒュンダイ・・・132 １４．キア・・・132 １５．アウディ・・・134（ここが業界平均値） １６．日産・・・136 １７．アキュラ・・・139 １８．ホンダ・・・139 １９．ラム・・・140 ２０．三菱・・・146 ２１．MINI・・・147 ２２．メルセデス・ベンツ・・・152 ２３．スバル・・・154 ２４．インフィニティ・・・155 ２５．ダッジ・・・158 ２６．ジープ・・・159 ２７．フィアット・・・160 ２８．GMC・・・162 ２９．ボルボ・・・185 ３０．ジャガー・・・186 ３１．クライスラー・・・214 ３２．ランドローバー・・・220 |
ただしランキング内容としては例年と大きく変わらず、目立つのはビュイックとフォルクスワーゲンの躍進。
以前まではヒュンダイのポジションがけっこう高かったように思いますが、これまでのランキングでは「ジェネシスはヒュンダイに含まれていたから」順位が高かったのかも（ジェネシスブランドは2016年から展開しており、”新車から3年経過”のサンプルが得られるのは去年から。これが分離したことでヒュンダイのランクが下がった？）。
なお、ジェネシスは北米だと「もっとも勢いのあるブランド」だと言ってよく、最近だとフラッグシップSUV「GV80」を発表したところ。
さらにはG70セダンの評価も非常に高く、各モーターショーにて発表されるコンセプトカーについても（有名デザイナー獲得の成果もあって）大きな称賛を集めているようです。
ヒュンダイの高級ブランド「ジェネシス」の販売が2018年比で倍以上、史上最高に。レクサスやBMW M、ベンツをターゲットにしたニューモデル”G70”が貢献
そのほか、メルセデス・ベンツやスバルが低いもの毎年のことではあるものの、それでも高い人気を誇るのは「品質が良ければ人気が出るわけではない」という証左なのかも。
実際にジープやボルボ、ミニもかなり低い位置にありますが、「人気ブランド」と言って良いかと思います。
米顧客満足度の意外な結果。品質が低くとも満足度が高いブランド、その逆も。メーカーは品質よりも「楽しさ」を追求したクルマを追求したほうが良さそうだ
セグメント別の「信頼性が高いクルマ」はこういった面々
セグメント別に見てみると、スモールプレミアムカーだとナンバーワンはBMW 2シリーズ、ミッドサイズ・スポーティーカーではフォード・マスタング、コンパクトカーだと日産リーフ、ミッドサイズプレミアムカーだとジェネシスG80、コンパクトスポーティーカーだとマツダ・ロードスター、ラージサイズカーではトヨタ・アヴァロン、コンパクト・プレミアムカーだとレクサスESがトップランカー。
アメリカ人大好きなSUVになると、ミッドサイズ・プレミアムSUVではレクサスGX、スモール・プレミアムSUVではメルセデス・ベンツGLA、ミニバンではトヨタ・シエナ、コンパクト・プレミアムSUVではポルシェ・マカン、ミッドサイズSUVだとトヨタ4ランナー。
メルセデス・ベンツは「ブランドとしてはランキングが低い」ものの、車種別だとGLAが「そのセグメントでもっとも信頼性が高い」とも評されており、車種（もしくは生産する工場）によってバラツキがあるのかもしれません。
VIA: J.D. Power