1980年代に開催されていた「グループBラリー」。
しかし1986年の重大な死亡事故をそれ以降はホモロゲーションの取得ができなくなっています。
当時アウディは「クワトロ」を売出中で、アウディ・スポーツ・クワトロをベースにスペースフレームシャシー、ミッドエンジン、樹脂製のボディなどを架装してグループBのかわりにグループS向けに制作した車両を制作していますが、その貴重な車両がドイツで開催されたEifel Rallyeで実際に走行。
見るからに異様な風体ですが、もちろんアウディが真剣に作ったものであり、相当なパフォーマンスを持っていると推測できます(グループBの最後の頃のマシンは0-100キロ加速が1.7-2.5秒くらいで、同時期のF1マシンよりも速いものがあったと言われる)。
なおファッションにおいては「80年代だけが異常」とされ、60年代や70年代のファッションがリバイバルしようとも「80年代だけ」は敬遠される傾向があります。
同時に自動車においても80年代はこのアウディのグループSはラリーカーや、フェラーリ・テスタロッサ(1984)、当時はやったケーニッヒなど、かなり特殊なテイストを持つものが多いようですね。
各自動車メーカーともデザインエッセンスを60年代や70年代に求めることはあろうとも、80年代へのオマージュは(ネタを除いて)今後も見られないかもしれません。