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BMWが生産の進まぬテスラにヒント。「自動化でなく人力で生産を。人間の能力は機械より上」

2018/05/27

| BMWがテスラに助言? |

BMWは今後12のエレクトリック化されたモデルを発売する予定ですが、それにおいて重要なのは「製造をオートメーション化することではなく、人の手で作ること」だと語っています。
これはテスラが「高度にオートメーションした製造設備が仇となって」逆に生産が遅れていることを暗に対比として用いているのだと思われますが、BMWは「人の能力を侮ってはならない」と発言。

柔軟性において人はロボットより優れる

BMWはこれから発売するモデルにつき「60秒に一台」の生産を目指していますが、これを実現するのは自動生産設備ではなく「人の持つフレキシブルな能力」だと語っており、この目標を達成するのは人でなくてはできないことだ、と断言しているのは興味深いところ。

最近は「A.I.やロボットの普及で人の仕事が奪われる」と言われているものの、逆にある程度普及したA.I.やロボットによって、「自動化の限界」が見えてきたのも事実。
というのも機械を動かしたり管理したりメンテナンスを行うのは人間であり、そこは現時点でどうして削れないため(そのうち機械が機械をメンテするようになるとは思いますが)。

加えて何かトラブルが起きたときや、ちょっとした修正を行う際には「人」のほうが適宜最適な行動ができるとも思われ、ここもBMWが実際に経験したことなのかもしれません。

現在テスラはモデル3の生産が思うように進まず、これの原因は「生産設備」だと言われます。
自動化によって逆に効率が落ちてしまったということをイーロン・マスクCEO自らも認めており、今後は人力によるパートを増やすとしていますが、ロボットの普及によってロボットの限界が見えてきたのは皮肉な現実でもあり、今後新しく建設されるであろう各メーカーの自動車工場は「人力優先」となるのかも、と思ったり。

そうなるとちょっとした「ロボットバブル」も崩壊し、ロボットが売れなくなったり、せっかく導入したロボットが稼働しないまま工場で眠ったままということも起こりそうですね(労働者が尊厳を取り戻せるのはいいことだと思う)。

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