| ポルシェがドイツ政府より強制リコールの指示を受ける |
ポルシェが、ドイツの運輸省に該当する機関より「ディーゼルエンジンを搭載した」カイエンとマカン合計6万台をリコールするように指示を受けた、との報道。
これは例の「ディーゼル不正事件」に関するもので、これらカイエンとマカンには不正にエミッションを低く出すためのデバイスが装備されているためだ、と報じられています。
まだまだディーゼル不正事件の余波は収まらず
ポルシェは現時点でコメントを発していないものの、6気筒エンジン搭載のマカンについても以前に同様の「リコール指示」を受けており、これに従わない場合は販売停止となるようで、こちらの案件ともども「従う」しかなさそう。
なお、少し前にポルシェは「ディーゼル廃止を前倒しして実施」という旨の発言を行っていますが、最近では「V8ディーゼルは廃止するもののV6は延命」というコメントも。
これは「顧客の要望」だとしており、その扱いやすいトルクや高い燃費性能を求める顧客が多い、と述べています(ポルシェにおいてディーゼルは販売の15%を占めている)。
欧州の場合はエミッションと税金が密接にリンクしており、エミッションの数値を欺くということは国に対して「脱税」、消費者にとっては「裏切り」に繋がり、そのため欧州ではかなり「大きな問題だと」捕らえられているようですね。
ディーゼル不正デバイスは、エミッション測定を行う状態、つまり「テスト」だと検知した際には出力を抑えるなどして排気ガスをクリーンにするプログラム。
この「テストかどうか」はステアリングホイールの切れ角などから自動的に判断されるそうですが、実際に消費者がクルマを購入して走行している際に「発動」しないのだろうか、と不思議に思うことも。
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