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これからのBMWは2027年まで新型車ラッシュ。一方で車種整理も行われ「どのモデルが新しく登場し、どのモデルが廃止となるのか」

BMW M コンセプト・ノイエ・クラッセ(レッド)のフロントバンパー

Image:BMW

| BMWは己の信じる道をひた走る |

消費者の要望に応えつつも「その先へ」

メルセデス・ベンツやアウディを引き離し、ラグジュアリーセグメントのトップに君臨し続けるBMW。

その強さの秘訣は、市場のニーズに合わせてあらゆるパワートレイン(ガソリン、ディーゼル、PHEV、EV)を選択できる柔軟なラインナップ戦略にありますが、今回、BMWが投資家向けに開示した最新資料から「2027年末までに膨大な数の新型車・マイナーチェンジモデルを市場へ投入する大型計画」が明らかに。

次世代EVプラットフォーム「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」の技術を取り入れながら、BMWがどのようにラインナップを拡充し、どのモデルを整理しようとしているのか、ここでわかっている情報を整理してみたいと思います。

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【この記事の要約】

  • 2027年までに怒涛の新車ラッシュを計画:プレミアムセグメント首位をひた走るBMWが、ガソリン・ディーゼル・PHEV・EV(電気自動車)、さらには水素燃料車まで全パワートレインでの攻勢を加速。
  • 注目の新型車が続々登場:2026年内にガソリン版新型「3シリーズ」や初の「iX4」が登場予定。2027年にはEV版「M3」、「i3ツーリング」、アルピナ仕様の「7シリーズ」、次世代「X7/iX7」が控える。
  • 5シリーズやX1にもノイエ・クラッセ技術の波:5シリーズのフェイスリフトやリア駆動(RWD)プラットフォーム+円筒形バッテリーへ一新される次世代「iX1」の噂も浮上。
  • モデル整理(廃止)の影も:「Z4」や「8シリーズ」に続き、「i4グランクーペ」や「iX」、「2シリーズ アクティブツアラー」などの後継モデルの見送り・整理が進む可能性。
BMW M2のフロントとエンブレム
Life in the FAST LANE.

マルチパワートレイン戦略が生むBMWの圧倒的アドバンテージ

「勝利しているチームの陣形を変えるな(Never change a winning team)」という格言の逆を行くかのように、BMWはこれまでの成功体験にとらわれず、世界的な電動化の波の中でも単一のパワートレインに絞り込むこともなく、あらゆる選択肢をユーザーに提供する戦略を継続しています(ある意味ではこの多様性こそがBMWにとっての”勝利しているチームの陣形”なのかもしれない)。

開発担当CEOのミラン・ネデルコヴィッチ氏は「コンポーネントや技術的ソリューションの共通化・標準化を進め、開発スピードをさらに加速させる」と発言。

開発サイクルを短縮し、製造コストを抑えながら迅速に新型車を市場へ届ける体制を整えていますが、このスピード感あふれる製品投入計画により、2026年後半から2027年にかけて全セグメントにおける目覚ましい刷新を行おうというわけですね。

2026年〜2027年の要注目登場モデル

今後18ヶ月〜2年間で登場が期待される主なBMWの新型車・刷新モデルの概要は以下の通り。

1. 2026年後半に登場が期待される主要モデル

  • 新型3シリーズ(内燃機関モデル):ノイエ・クラッセデザインの要素を取り入れつつ、純ガソリン/PHEVを設定する次世代セダン。2026年内にワールドプレミアが有力
  • 初の「BMW iX4」:スタイリッシュなクーペSUVの完全電動化モデル。なお、内燃機関(ガソリン)版の次世代X4は開発されない見込みだとされる
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2. 2027年にかけて登場予定の主要モデル

  • BMW i3 ツーリング / 3シリーズ ツーリング(ICE):先行ティザーが話題となった完全電動ステーションワゴン「i3ツーリング」に加え、ガソリン版の3シリーズツーリングも並行して登場する可能性大。
  • 完全電動「BMW M3(EV)」:ハイパフォーマンス部門M社が手掛ける初の本格電動スポーツセダン。
  • アルピナ(Alpina)仕様 7シリーズ:最高峰のラグジュアリーとパフォーマンスを融合した最上級セダン。
  • 第2世代 X7 / iX7:最上級SUVのフルモデルチェンジ。ガソリン/PHEV版に加え、待望のフル電動「iX7」が誕生。
  • 5シリーズ ノイエ・クラッセ・フェイスリフト:セダン/ツーリング/M5に対し、フロントガラス下端全体に情報を投影する大画面「パノラミック・ビジョン」や助手席ディスプレイなどの先進コクピットを導入。
  • 次世代「iX1」の劇的進化:ガソリン版X1がマイナーチェンジにとどまるのに対し、EV版のiX1はマイナーチェンジをスキップして一気に次世代へ移行。後輪駆動(RWD)プラットフォームと最新の円筒形バッテリーセルを採用する見込み。
BMW M コンセプト・ノイエ・クラッセ(レッド)のリア

Image:BMW

登場予定モデル&整理(廃止)予想一覧

セグメント・カテゴリ登場・刷新が期待されるモデル廃止・後継未定が噂されるモデル
コンパクト次世代 iX1(RWD化・新バッテリー), X1(LCI)2シリーズ アクティブツアラー(後継なし噂)
ミドル・スポーツ新型3シリーズ(ICE), i3ツーリング, iX4, EV版 M3Z4(すでに生産終了方向), i4グランクーペ
アッパーミドル5シリーズ LCI(パノラミック・ビジョン採用)iX(iX5 / iX7への集約により統合可能性)
ラグジュアリー・SUVアルピナ7シリーズ, 次世代 X7 / iX7, 新型X58シリーズ, XM(将来性が不透明)

なぜ「モデル削減」と「新車ラッシュ」が同時に起きるのか?

BMWをはじめとする欧州プレミアムブランドは現在、「不人気モデルや重複モデルの整理」と「主要セグメントへの集中投資」という大胆な選択と集中を行っています。

  1. 重複するスタイルの整理:かつては「クーペ」「グランクーペ」「カブリオレ」「SUVクーペ」など細分化されたボディタイプを大量に展開していものの、EVシフトに伴い固定費を削減するため、販売ボリュームの少ない「Z4」や「8シリーズ」、「i4グランクーペ」などの整理が進んでいる
  2. SUVラインナップの効率化:EV専用車として登場した「iX」ではあるがが今後は主力である「X5」や「X7」の電動版(iX5 / iX7)がその役割を代替できるため、独立モデルとしてのiXの役割は一巡したと見られている
  3. プラットフォーム共通化による開発費圧縮:ポルシェやメルセデス・ベンツ同様、開発ソリューションを共通化(パーツの標準化)することで、少ない開発期間と費用で「ガソリン車」と「EV」の双方をスピーディに投入できる体制を確立している
BMWのステアリングホイール
Life in the FAST LANE.

結論

2027年にかけてのBMWの製品ロードマップはまさに「攻めと守りの完璧な融合」とも言えるもの。

Z4や8シリーズといった趣味性の高いモデルに別れを告げつつも、ユーザーの支持率が高い「3シリーズ」「5シリーズ」「X5/X7」といった中核モデルにはガソリン車と最新EV(ノイエ・クラッセ技術)の双方を惜しみなく投入してゆくのが今後のBMWということになりますが、あらゆるパワートレインの選択肢を残しながらも最新のデジタル技術とパフォーマンスを届けるということになり、過酷さを増す世界自動車市場において、同社がトップランナーであり続ける理由は、この隙のない新車戦略にこそ隠されているのかもしれません。

トヨタ
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参照:BMW

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