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ハイブリッド版BMW 3シリーズ「330e」発表。モーターはブースト機能付き、走りを意識したPHEV

2018/11/16

| BMWはかなり真面目にハイブリッドで走りを追求してきた |

先日新型3シリーズを発表したBMWですが、まずはエントリーグレードを公開したのち、トップレンジのM340i/M340i xDriveを追加し、そして今回は「プラグインハイブリッド」モデル、330eをアンヴェール。
BMWいわく、330eは最新の「eDriveテクノロジー」と2リッターターボエンジンとを組み合わせた「高効率」モデルという位置づけとなっており、エレクトリックモーターは68馬力、ガソリンエンジンは184馬力を発生するため、合計では「252馬力」。※モーターはピーク時に109馬力にまでブースト可能

モーターはトランスミッションにインテグレーテッド

なお、今回のeDriveテクノロジーは、上述のとおり「エレクトリックブースト」が可能で、BMWではこれを「XtraBosst(エクストラブースト)」と呼称。
ドライブモードを「Sport(スポーツ)」に入れるとこの機能を使用できるようになり、その場合はモーターの出力が41馬力アップとなるので「合計288馬力」というスペックとなります。

そのほか、バッテリーとモーターのみでは(ガソリンエンジンを使用しない)60キロの走行、かつ最高速は140km/hまで対応可能。
この「フルエレクトリックモード」での航続可能距離は、これまでに比べておよそ「倍」に伸びているので、それだけバッテリーの性能が向上している、またシステム的な効率化が図られている、ということになりそうですね。

一方でガソリンエンジンを使用すれば0-100キロ加速は6秒、最高速度は230km/hというパフォーマンスを誇り、「PHEVだからといって」何かを我慢することなく乗ることができるクルマに成長しています。

トランスミッションは8速ATを採用し、BMWはこのトランスミッションにエレクトリックモーターを組み込むことに成功。
これによってトランスミッションは(ハイブリッドではない8速ATに比較して)15ミリ伸びたのみで、今後も多くのモデルに採用されゆくかもしれませんね。
もちろん軽量かつコンパクトだと思われ、重量そのものやバランスについてもガソリンエンジンモデルと大きく変わることはないと思われます。
バッテリーは12kWhの容量を持つリチウムイオンで、これはリアシートの下へと敷き詰められることに。
一方で、ノンハイブリッドモデルではその場所にガソリンタンクが位置することになりますが、330eではガソリンタンクがリアアクスル上へと移動していて、そのために「ちょっとだけ」リアトランクのスペースが犠牲になっている、とのこと。

それでもトランスミッションとモーターを一つにまとめたこと(同じ構造はアウディ、メルセデス・ベンツも持っているが、”マイルド・ハイブリッド”にとどまる)、重量のかさむバッテリーをトランクではなくフロアに配置したこと(基本構造を変更する必要があるのでコストが掛かっている)、そしてリアアクスル上にガソリンタンクを配置したこと(後輪にトラクションがかかる)を考えると、この330eはかなり真剣に作り込まれたクルマである、と言えそうです。

VIA:BMW

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