| 画像で見るとちょっとキモかったが、動画で見るとカッコイイ |
世界中にて様々なレアカーの試乗レポートを届けてくれるスーパーカーブロンディさん。
かなり自動車メーカーとの深いつながりがあるようで、これまでにもランボルギーニ・テルツォ・ミッレニオのレビューも公開しています。
そして今回アップした一遍の動画はなんとBMW 3.0CSLオマージュR。
これは2014年に公開された「3.0CSLオマージュ」のレーシングバージョンという位置づけで、2015年に発表されたコンセプトカーで、今見ても十分「新しい」デザインを持っていますね。
BMW 3.0CSLはBMWにとって「一つの資産」
まず、こちらがベースとなったBMW 3.0CSLオマージュ。
そして「何がオマージュ」なのかということですが、オマージュ元は1974年に登場した「3.0CSL シリーズ2」。
CSLとは「Coupe、Sport、Lightweight」をあらわしており、3.0CSLは1971年に発売された3.0CSを大幅に軽量化した、ツーリングカー選手権参加のためのホモロゲーション取得用モデル。
ボンネットや左右のドアをアルミにするなど現代の「M」にも通じる手法を採用するほか、ルーフやノーズ部分のパネルの厚みを削ったり、サイドウインドウをアクリル製に、そして前後ウインドウは薄肉化するなどの手法を取り、車体重量は1,365キロから1,165キロへ。軽量化されています。
なお、BMWは「CS」「CSL」の名称を復活させるとアナウンスしており、この3.0CSLオマージュがはその布石だったと言えそうです。
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そしてこちらがBMW本社ミュージアム内に展示されている当時の3.0CSL。
おそらくはスーパーカーブロンディさんのため、特別に用意されたようですね。
そして同時に用意された3.0CSLオマージュRに早速乗り込みます。
シート位置はかなり低いようです。
ステアリングホイールやダッシュボードは「いかにもコンセプトカー」。
車内にはヘルメットが並びます。
ペダルが「普通のMモデルに装着されるものと同じ」なところに妙な安心感を覚えますね。
そしてエンジンをかけてアクセルを踏み込むスーパーカーブロンディさん。
マフラーはサイド出し、そして出口の形状は新型Z4のように「内側の上下に段差が付けられた」形状。
すでに2015年の時点でBMWはこのデザインをコンセプトカーに採用していて、その後市販車に採用してきたことがわかり、「コンセプトカーはたとえ発売されなくとも、市販車とつながっている」ということがわかります。
そのサウンドには大喜びのスーパーカーブロンディさん。
彼女いわく、「数々のコンセプトカーのレビューを行ってきたが、実際にアクセルを踏むことが許されたのはこれが初めて」、とのこと。
そしてそのサウンドたるや素晴らしく、ぼくの知る範囲では「もっとも刺激的なサウンドを奏でるBMW」。
その後はなんと試乗が許されることに。
テールランプはなんとも特徴的な発光方法ですね。
ヘッドライト内部の「✗」は昔のレーシングカーのヘッドライトに貼られていた、破損時のガラス飛散対策テープを再現したもの。
なんとも美しく、そして刺激的なコンセプトカーですが、いかに高価になったとしても、限定にて販売すれば欲しい人がけっこういるかもしれませんね。
VIA: Supercar Blondie