BMW史上もっともパワフル、もっとも高価と言われる「X8」のウワサ再燃。M部門の開発によって「M専用モデル」となり並居るライバルを圧倒か

｜　ただしパワートレーン、価格などナゾは多い　｜

さて、定期的に出てくる「BMW X8」発売のウワサ。

これは「8」と名がつくものの「X4」や「X8」のようなクーペスタイルではなく、X7同様の箱型ボディを持つと言われます（画像はX7 iPerfomanceコンセプト）。※クーペボディの4人乗りになるという報道もある

そしてプラットフォームもX7と共有しつつ、しかしBMWのM部門によって作られる、「M専用グレード」になるとも。

その場合、名称は「X8 M」となり、そして通常の「X8」は存在せず、まさにMモデルのみのハイパフォーマンスSUVとして発売されるようですね。

アルピナはXB7を発売したばかりだが

なお、BMWはX7のMモデルを発売しないと公言していて、代わりに発売されたのがアルピナ「XB7」。

BMWとアルピナとは密接な関係にあり、とくに現在のアルピナは「BMWを補完する」かのようなライナップを揃え、2社共同にてメルセデスAMGやアウディRSモデルに対抗している、という印象を受けることも（古くは、アルピナがM1の生産をBMWから引き継ぐという話もあった）。

そして話をX8もしくはX8 Mに戻すと、非常に高いパフォーマンスを誇ると同時に、「非常に高級」だとされ、それはロールスロイス・カリナンやベントレー・ベンテイガなみのレベルに達するとも。

ただ、M部門はもちろん、そもそもBMWは高級車を作り慣れていないため、もしかするとこのあたりは同じグループに属するロールスロイスの手を借りたりするのかもしれません。

そのほか、「M」部門専売車になるのであれば、バッジは「M」のみなのか、それともこれまでどおりBMWがメインとなるのか等の疑問も尽きませんが、すでにコードネームまで与えられているという具体的な話も出ていて、かつこれだけ高い頻度でウワサが出ていることを考慮するに、まず間違いなくX8 Mが登場すると考えて良いのかも。

パフォーマンス面においても疑問が残り、現行のM8やM5に採用される4.4リッターV8ツインターボ（S63）を採用するのか、それとも新しく開発していると言われる新型V8ツインターボエンジン（S68）を搭載するのか、それともハイブリッド化によって高いパフォーマンスを達成するのか、考えれば考えるほど謎は深まるばかり。

ただ、いかにM部門といえどもエレクトリック化の流れは無視できず、かつX8のような大きく重いクルマ、さらにSUVであればサーキットのタイムよりも「最高出力」「加速性能」にてその存在感を示す可能性が高いと思われ、となると（X8は重量をさほど気にしなくてもいいので）出力や加速性能の向上に直結する、そしてBMWやM部門の未来を示すことができるハイブリッド化を採用する可能性が高いんじゃないかとも考えています。

つまり、X8 Mは実売によって利益を獲得するのではなく、BMWは「こんなこともできる」という広告塔のような役割を果たし、それは「並外れた高級さ」「並外れた馬力」なんじゃないか、ということですね。

そしてもちろん、X8 Mは「BMW史上もっとも高価なクルマ」になると言われていて、どれくらい度肝を抜いてくれるのか楽しみなところでもありますね。