| こんなクルマを作るのは当然英国人 |
さて、「公道を走行できるレーシングカー」、ラディカルSR3に最新モデル”SR3 XX”が登場。
主な変更点は「電装系を変更した」とされているものの、これはけっこう大きな成果をもたらしたようで、AiMテクノロジーズとの共同開発によるエレクトリック・アーキテクチャによってケーブル類の総重量が65%軽減され、かつダイアグノーシスやテレメトリーなどのデータ転送速度もより速くなったとしています。
ラディカルの創業は1997なので比較的新しく、創業の地はアリエルやBACと同じく、やはり英国(イギリス人は本当にこういったクルマが好きだな・・・)。
ポルシェ918スパイダー、ランボルギーニ・アヴェンタドールSV/ウラカン・ペルフォルマンテやポルシェ911GT2 RS等が「7分切り」タイムを出すまで、6分台で走行できた「公道走行可能なクルマ」はこのラディカルSRシリーズのみで、その実力もすでに証明済みです。
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ラディカルのコンセプトは「スーパーバイクのエンジンを積んだスポーツカー」であり、これまでにもカワサキやスズキのエンジンを搭載したモデルをリリース(フォードのエンジンを積んだモデルもある)。
今回のSR3 XXはスズキの1340ccもしくは1500ccエンジンを選べるとしていますが、前者は排気量からするとハヤブサ、そして後者はおそらくイントルーダー。
1340ccエンジンを搭載した場合の出力は195馬力(もちろんそのまま搭載ではなくチューンされている)、そして0-100km/h加速は3.3秒、最高速度は227km/h。※トランスミッションは6速シーケンシャル
1500cc版だとそれぞれ3.1秒、236.5km/hとなるようですね。
ちなみにバイクのエンジンを選ぶのは、「入手しやすく壊れにくく、高回転に耐えうるから」としており、同じ理由にてバイク用のエンジンを搭載したチューンドカー、そしてメーカー直系のコンセプトカーも多々存在しますね。
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ラディカルSR3の全長は4,077ミリ、全幅1,799ミリ、全高は1,093ミリと「意外と大きな」クルマである模様。
上から見ると完全な長方形となっていますが、これはおそらく前後オーバーハングを極限まで切り詰めたためだと思われます。
ロールバーはシートに比較してかなり高い位置にあるようですが、おそらくは「(Aピラーがないので)ひっくり返ったときに乗員の頭を保護するにはこれだけ必要」という逆算から導き出されたものと思われます。
テールランプはLED採用。
これもおそらくは軽量化を考慮した装備なのでしょうね。
なお、リアウイング、ドアミラーはコンポジット素材、とのこと。
ヘッドライトはレーススペックのLED。
メーターは最新のLCDへ。
そのほか、この「XX」世代ではサスペンション、エキゾーストシステムなど多数の新装備が与えられることになり、事実上の「ニューモデル」といって良いかもしれません。
このSR3 XXについて価格の発表はないものの、SR4系だと1300万円台だったので、(装備内容からするに)おそらくは「それ以上」となりそうです。
VIA:Radical