| ある意味では、ガソリン車では不可能だったことがEVでは可能となる |
さて、今日のニュースをダイジェストでお届けしたいと思いますが、まずは「BMWが次世代5シリーズとX1にはピュアエレクトリックモデルが存在する」ということを認めたというニュース。
BMWは2030年までに総CO2排出量を1/3に下げるという計画を持っていて、ピュアエレクトリックモデルの投入はその一環ということになりそうです。
ただし次世代5シリーズ、X1についてはピュアエレクトリックモデルの他にもPHEV、ディーゼル、ガソリンエンジン搭載モデルも存在すると明言されており、つまり次世代5シリーズとX1は「EV専用となるわけではない」ということですね。
なお、BMWはピュアエレクトリックモデルとしてiX3、i4、iNEXTを投入することになりますが、それらと「次世代5シリーズとX1のピュアエレクトリックモデル」とのポジショニングというか立ち位置がどうなるのかは不明。
将来的にすべてのラインアップがピュアエレクトリック化されれば「iシリーズ」の存在は無意味となり、揺れ動くiブランドの将来はちょっと気になるところです。
テスラCEO「テスラのクルマは高すぎる」
テスラCEO、イーロン・マスク氏が語ったところによると、「テスラのクルマは、まだまだ高すぎる」。
テスラは2000万円近い「ロードスター」からスタートし、1000万円級の「モデルS」「モデルX」を投入していますが、これらに加え普及価格帯の「モデル3(511万円~)」「モデルY」を追加済み。
ただし同氏によれば「これらのモデルに加え、根本的に安価なモデルが必要」とのことで、なんらかのニューモデルを追加する計画を持つ模様。
ただし現時点ではどういったクルマとなり、それがいつ登場するのかについては明らかにしておらず、「ドイツでデザインや設計を行う」可能性についても示唆。
一方で中国にデザインセンターを開設し、中国で大量に販売するためのコンパクトカーを現地にて開発するというウワサもあり、ニューモデルの発表が一段落したとはいえ、まだまだテスラから目を離すことはできなさそうですね。
なお、もしテスラが200万円台でコンパクトEVを発売するとなると、マツダMX-30やホンダe、フォルクスワーゲンID3等は軒並みシェアを食われてしまうことになり、これは新たなる脅威なのかもしれません。
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テスラは中国に拠点を移す?「中国にデザインセンターを設置するためデザイナー募集」、中国で設計・製造し世界中に販売する計画も
| たしかに米国での「ドタバタ」に比較して中国生産開始までのスムーズさは驚きだった | テスラが中国にデザインセンターを開設し、より中国に特化したクルマを作る可能性が浮上。これはロイターが報じたもので ...
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参照:Business Insider
ボルボは昔のクルマ「P1800」をリバイバル?
そして今回スウェーデンにて目撃されたのが謎のボルボ。
現在ボルボが販売するクルマとは大きくデザインが異なるものの、そのシルエット、そして格子グリルは1960年~1974年まで生産された「P1800」を連想させ、もしかするとこのP1800をピュアエレクトリックカーとして蘇らせるのでは、とも言われています。
こちらがそのP1800。※タイヤ/ホイールを除くと、驚くほど今回のプロトタイプと類似性が高いことがわかる
P1800は当時ボルボが販売していた「アマゾン」のボディをイタリアンデザインのオシャレなクーペへと架装したクルマ。
累計47,492台が生産された人気シリーズで、アメリカのオーナーが乗っていたP1800は「世界で最も長い距離を走ったクルマ」としてギネス記録にも認定済みです(その走行距離はなんと547万キロ)。
もしEVとして復活させるにしても、なぜ(現代では不人気に属する2ドアクーペボディを持つ)このクルマに白羽の矢が立ったのかは不明ではあるものの、EVは一般にスケートボード型シャシーを持ち、その上モノ(ボディ)を自在に、かつ大きなコストをかけずに変更できることが特徴でもあるので(いわゆる”着せ替え”が可能)、もしかするとボルボは、P1800以外にも、過去の名車を多数EVにて蘇らせる計画を持っているのしれません。
参照:CARSCOOPS