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BMW、三菱がリコール発表。BMWはX4/X3 MとM6、三菱はラジエター問題にて45万台を超える大規模リコール

2020/09/05

| 現在の三菱にとってこの規模のリコールは大きな痛手 |

さて、BMWと三菱が国土交通省へとリコール届け出。

BMWは2件、三菱は1件となっていますが、まずはBMWの1件目、「X3 MとX4 M」から。

届出内容によると、ECU(DME)のプログラムに異常があり警告灯が予期した動作を行わないとのことで、走行性能や安全性に直接の問題を及ぼすわけではないようですね。

対応としては「プログラム書き換え」にて終了するとのことで、影響を受けるのは平成31年4月16日~令和元年12月19日に製造された317台。

問題を発見した動機は「ドイツ本国からの情報による」もので、国内にて報告された不具合は0件です。

問題の内容は下記の通り。

エンジンコントロールユニット(DME)のプログラムが不適切なため、O2 センサーからの情報を適切に評価することができず、エンジン警告灯を誤って点灯させる、又は、異常があるのに点灯しないおそれがある。

国土交通省

BMWの2件めはハイマウントブレーキライト

そしてBMWの「もう一件」はハイマウントブレーキライトについて。

その固定が十分ではないとのことですが、発見の動機はドイツ本国からの情報で、日本国内における問題発生はゼロ。

規定トルクでの締め直しにて状況は改善し、影響を受けるのは平成25年3月8日~平成29年11月16日に製造されたM6グランクーペ1車種のみとなり、対象台数は364台(これだけの数のM6グランクーペが売れていたのには驚かされる)。

なお、輸入車の場合は対象範囲において「製作期間」にて届け出るメーカーと「輸入期間」にて届け出るメーカーとがありますが、BMWは前者のようですね(少数派)。

内容としては下記のとおりです。

補助制動灯(ハイマウントブレーキライト)において、固定する機器設定が不適切なため、固定ナットの締め付けトルクが不十分なものがある。そのた
め、走行振動により当該ナットが緩み、異音が発生し、最悪の場合、過酷な条件下での走行においてハイマウントブレーキライトが脱落するおそれがある。

国土交通省

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三菱は45万台超の大量リコール

そして最後は三菱。

基本的には商用車なので一般ユーザーへの影響は小さいと思われるものの、「ミニキャブ」「タウンボックス」「タウンボックスワイド」「クリッパー」「クリッパーリオ」の5車種、合計456,603台に”冷却装置”関連のリコールが届け出られています。

届け出られた不具合は349件で、これによる事故はナシ。

対策としてはラジエターチャンバーを確認し、必要に応じて交換することになるようですね。

対象車両の製作期間は平成10年12月14日~平成25年12月27日(モデルによって異なる)で、不具合の内容は下記の通り。

エンジン冷却系のラジエーターチャンバー(冷却水内の気泡を分離するための装置)の強度が不足しているため、積載状態で高速度・高回転運転や登坂運転の直
後に、エンジン停止を繰返す走行を継続して行なった場合、亀裂が発生し、冷却水が漏れることがある。そのため、そのまま走行を続けると、オーバーヒートが発生し、最悪の場合、エンジンが停止し再始動不可となるおそれがある。

国土交通省

今の三菱にとってこの規模のリコールはかなりキツいということになりそうですが、それでもリコールを行わないという選択肢はなく(”リコール隠し”体質でなくなったのは評価すべき)、かつ今回のリコールも「過去のツケ」なのかもしれません。

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