| 一気にそのデザインを変化させる自動車メーカーもあるが、BMWは「段階を追って」の変化を好むようだ |
LEDデイタイムランニングランプは丸から六角、そしてより少ない辺の数へと変化している
さて、何かと話題のBMW M3そしてM4ですが、その話題の中心はやはり「バーチカルキドニーグリル」。
ひところに比べるとその非難は落ち着いてきたように思いますが、今なおネット上では多くの批判を見ることができ、この批判に対しては過去に何度もBMWがその「弁解」を公開しています。
今回もデザイン部門のトップが「バーチカルキドニーグリル」について述べる
そして今回、BMWのデザイン部門責任者であるドマゴジ・デュケック氏、さらにBMWグループのデザイン統括責任者であるエイドリアン・ファン・ホーイドンク氏がBMWのデザインについて語っており、これによると「まずは実際にその目で見て欲しい。そうすればキドニーグリルが車体に馴染んでいることがわかる」。
これについては以前にも同様の内容が主張されていて、たしかに実車を見るとこの巨大なキドニーグリルは「取ってつけた」ような印象はなく、ボディラインに沿うようにデザインされており、なかなかに優れたデザインだと思います。
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そしてもうひとつ語られているのが「デザインは変わってゆかねばならない」。
これについても同様の内容が以前に語られていて、その際には「成功しているときほど、変わる必要がある」と述べています。
つまり、なんらかの成功を築いたとしても、その手法に固執していてはいずれ世の中に置いてゆかれるということを意味しているのだと思われ、実際にキドニーグリルだけではなく「イカリング」「ホフマイスターキンク」といったBMWのデザイン的特徴が次々と変更されている状況です。
そして、その変化は「長い時間をかけて行われるべき」とも語っており、実際にイカリングが「丸から六角形、そして六角形の辺の数が少なくなっていっている」ことからもわかるとおり、突然そのデザインを変えるのではなく「徐々に」変化しているのもまた事実。
BMWはM3とM4による「ツインドリフト」を公開
そしてBMWはM3とM4のプレゼンスをさらに高めるべく、レッドブル・ドリフトブラザースによる華麗なツインドリフトを公開。
動画に登場するM3のボディカラーはアイル・オブ・マン・グリーン・メタリック、一方のM4はサンパウロ・イエローで、つまり両方とも「発表時のボディカラー」ということになりますね。
BMW「M」はメルセデス・ベンツ「AMG」と双璧をなすハイパフォーマンスブランドではありますが、ハイパワーそして安定性にまさるメルセデスAMGに対し、BMW Mでは「コントロール性に優れる」といった印象があり、よってこういったドリフトを使用したパフォーマンス、そしてプロモーションについては(メルセデスAMGよりも)BMWのほうがマッチしているようにも思います。
BMW M3そしてM4とがツインドリフトを見せる動画はこちら
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