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BMWが「馬力詐称」ならぬ「タイム詐称」?メディアのテストにてどうしても公称タイムが出ず、BMWは「ソフトの更新で対応する」と発表

2021/06/09

BMWが「馬力詐称」ならぬ「タイム詐称」?メディアのテストにてどうしても公称タイムが出ず、BMWは「ソフトの更新で対応する」と発表

| ベースグレードであれば問題はなかったかもしれないが、ハイパフォーマンスグレードのM550iだとこれは許容できない |

ただしBMWのクルマが公称値を出せないことはかなり稀

さて、自動車業界にてよくあるのが「パワー詐称」。

自動車メーカーが主張する馬力が「パワーチェックを行なうと実際に出ていない」というものですが、これは日本だとトヨタに顕著でもあり、したがって「トヨタ馬力」と表現されることも。

ただ、最近のクルマの多くはターボエンジンを搭載していて、このターボエンジンは場合によっては公称値よりも出力が高く出ることが多く、とくにBMWはその代表格だとされています。

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そのBMWが「タイム詐称」

そして今回問題となっているのがBMWの「タイム詐称」。

昨年カー・アンド・ドライバー誌が「0−100km/h加速3.9秒」を標榜する新型BMW M550i xDriveをテストしたところ、実際に記録したのは「4.1秒」。

3.6秒と4.1秒の差はかなり大きく、とくにBMW M550i xDriveのようなパフォーマンスを売り物にするクルマでは致命的とも言る差です。

そこでカー・アンド・ドライバー誌はなんとかこの公称値に近づけようとテストを行ない、それでも記録できたベストタイムは3.9秒にに留まり、やはり公称値の3.6秒とは程遠い結果に。

さらにカー・アンド・ドライバー誌はこの結果をBMWに伝え、この個体に問題がある可能性を考慮して「別の」M550i xDriveを手配してもらうように依頼することになりますが、これは結局実現しなかったとも報じられています。

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BMWはこの問題に素早く対応

なお、BMWは「別のM550i xDrive」を手配することはできなかったものの、「ソフトウエアのアップデートでこれを修正する」と発表。

BMWによると、M550i xDriveと540i xDriveの両方について、エンジンとスタビリティーマネージメントシステムとの間に通信エラーがあるといい、ブースト圧が「一瞬下がる」ことがある模様。

これによって発生したパワーをすべて路面に叩きつけることがきないとされていますが、今年の夏にはソフトウエアのアップデートでこれを解決できる見込みだといい、本来の性能を発揮できるようになる、とのこと。

なお、これまでにもBMWは「ソフトウエアのアップデートで」0−100km/h加速タイムを向上させたことがあり、BMW Z4を発表した後にGRスープラが発表され、あとから発表されたGRスープラのタイムのほうが速かったため、当初の「4.4秒」から「3.9秒」へと修正を行ない、Z4はGRスープラの「4.1秒」よりも速いという主張を行なうといった事例も存在しています。

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