なぜ？エネオスがSEMAショーに「BMW 3シリーズにホンダS2000のエンジンをスワップした」ドリフトマシンを出展

｜　合わせて、エネオス仕様のホンダ・アクティ（軽トラ）も登場　｜

SEMAはなんでもアリで面白そうだな

さて、なぜかエネオスがアメリカのSEMAショーに「ホンダS2000のエンジンを搭載したBMW 3シリーズ」を出展。

このE30世代の3シリーズはフォーミュラ・ドリフト・プロクラスのドライバー、ファルーク・クーガイ選手のために作られたそうですが、「M3」ベースでなく「318i」を選んだのはコストの問題だそうで、つまり同じE30でもM3よりも通常の3シリーズのほうが遥かに安く手に入るから。

もちろんフォーミュラ・ドリフトに参戦するからには改造を施すことになり、その内容によっては「M3」である必要もない、という考えたのかもしれません。

エンジンはホンダS2000から

そしてこのBMW 3シリーズで特筆すべきは、搭載されるエンジンがBMW製の4気筒ではなく、ホンダS2000に搭載されるF20Cということ。

このエンジンは市販エンジンとして極めて高回転型であることが知られていますが、競技用としてはある意味理想的でもあり、F20Cを搭載するためにカスタム仕様のワイヤーハーネスやタックつきラジエターを使用しているほか、AEM製インテーク、ボーラ製ステンレスエキゾーストシステム（キャタバック）が装着され、リアにはリミテッドスリップデフが装備されている、とのこと。

SEMAショーはチューニングカーの祭典ではあるものの、けして違法行為を推奨するものではなく、よってこのBMW 3シリーズも（競技用車ではありますが）CARB（米国環境保護庁）の定める基準に沿っているようですね。

そのほか、いくつか追加されたモディファイもあって、外観だとパンデム製V1.5ワイドボディキットにE30 M3 Evo 2のリアウイングとカーボンファイバー製のルーフパネルを装着しており、足回りだとフロントに9.5インチ、リアには11インチ幅を持つ17インチのRotiformホイールを装着。

サスペンションにはKW Variant 3コイルオーバーを採用し、ブレーキはE36 M3からの流用で、4点式インターナルロールバーでボディを強化し、安全性にも配慮しています。

これらの結果として、E30世代のM3に匹敵する、もしくはそれを超えるクルマを「（M3より）はるかに低コストで実現した」ということになり、これはなかなかに面白い手法かもしれませんね。

エネオスは他にもこんな車両を出展している

そしてエネオスがSEMAに出展しているもう1台のホンダエンジン搭載マシンが「ホンダ・アクティブ」。

言わずとしれた軽自動車で、これはTjin Edition（チューニングショップ）のNeil Tjin氏が所有する車両なのだそう。

新デザインのフロントバンパー、オーバーフェンダー、キャブ後部のスポイラー、テールゲートの大型メタルスポイラーを採用しているほか、すべての灯火類にLEDを採用している、とのこと。

ボディカラーはオリジナルのシーフォームグリーン、13インチホイールはイエローにペイント済み、そして室内には、イエローの表皮を採用したスポーツシートも。

なお、このホンダ・アクティに合わせた電動アシスト自転車、Super73-ZXも同時に公開されており、フレームはやはりシーフォームグリーン、ホイールとシートはイエローで統一されています。

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