え？これがBMW Z3？ロングノーズ・ショートデッキを活かしてみごとフェラーリ250GT へと変身を遂げる

｜ これからBMW Z3はレプリカベースとしてけっこうな人気が出るかもしれない ｜

BMW Z3は出回っている台数も多く、信頼性も高く、まず間違いのないドライバビリティを持っている

さて、クラシックフェラーリの相場はもはや手が届かないはるか高みにまで達してしまい、仮に（そして幸運にも）入手できたとしても、日常的に乗るには様々な意味でハードルが高い乗り物でもあります。

そこで欧米では多くのコーチビルダーが「レプリカ」を作ったりしているわけですが、既存のクルマを安価にクラシックカーへとコンバートできるキットも多数存在しており、今回紹介するトリビュート・オートモーティブ社の「フェラーリ250GT SWBコンバージョン」もそのひとつ。

このクルマがまさかBMW Z3ベースとは誰も思うまい

このフェラーリ250GT SWBコンバージョンはBMW Z3をベースにしたもので、つまりZ3のガワをそっくりフェラーリ250GT SWB風に入れ替えたものですが、BMW Z3の面影は残っておらず、どこからどう見てもフェラーリ250GT SWB。

もちろん、細かいところを見ると「おや？」思うところはあるものの、全体的な印象としては合格点を与えてもいいかと思います。

なお、BMW Z3は非常に評価の高いE36（3シリーズ）をベースとしたクルマで（正確に言うと3シリーズ・コンパクトがベース）、相当数のエンジンバリエーションも存在しますが、当然ながら「シルキーシックス」を搭載したモデルが大半を占め、さらにはパワフルな2.8リッターエンジンを搭載したモデルもあり、しかも個体数が多いのでベース車を格安で入手できるのも一つの魅力。※Mモデルは非常に価格が上がってしまっているのでレプリカベースとしては不向き

Z3自体が非常にクラシカルなロングノーズ / ショートデッキスタイルを持つためにこういったクラシックカーへのコンバートも容易であるわけですが、コンバージョンキットを製造する会社も「いいところに目をつけたな」という感じですね。

フェラーリのクラシックモデルの価格が非常に高価なのは上述の通りですが、同じく高価なクラシックカーとしてはアストンマーティンやジャガーが有名で、しかしこれらのレプリカはそれほど中古市場に出てこないようにも思います（やはりフェラーリが圧倒的に人気）。

インテリアも微妙にソレっぽい

こちらはそのコンバージョンキットを組み込んだBMW Z3のインテリア。

エアコンを残し、しかし可能な限り当時っぽい雰囲気を再現しようとしたことをわかりますね。

もちろん実際のフェラーリ250GT SWB）とは差異があるものの、こちらも「まずまず」だと考えられます。

限りなく本物に近いレプリカを作ることも不可能ではないと思われますが、そうなるとコストが膨大なものとなってしまい、よって「雰囲気を楽しみたい」だけであればこういったコンバージョンキットを活用するのが最適なのかもしれません（なんでもそうだが、80点くらいまで持ってゆくのは難しいことではなく、しかしそこから100点に近づけようとする道のりは非常に困難である）。

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参照：ebay UK