もしAMGがBMWをベースにしたチューンドカーを製作していたら？ただし当時は何でもアリの時代だったので、実際に存在した可能性も否定できない【仮想レンダリング】

｜　もともとAMGはメルセデス・ベンツを退社したエンジニアが作った別会社である　｜

ただし現在はメルセデス・ベンツに吸収されて子会社化されることに

さて、「そんなわけはない」というレンダリングを作成して話題のアビメレックデザイン。

今回は「もし、AMGがBMWをチューンしたら」という作品を公開しています。

なお、AMGはもともと1967年に、創業者であるハンス・ヴェルナー・アウフレヒト、エアハルト・メルヒャーの頭文字である「A」「M」、そして故郷であるグローザスバッハの「G」をとって設立された（メルセデス・ベンツとは別組織の）会社です。

もともとはメルセデス・ベンツとは別に設立された組織である

このハンス・ヴェルナー・アウフレヒトとエアハルト・メルヒャーはメルセデス・ベンツ（当時はダイムラー・ベンツ）のモータースポーツ部門にてレース用エンジンの開発を行っていたものの、高性能なエンジンを積む市販車の発売を行いたいという夢を実現するためにメルセデス・ベンツを退社して自身の会社「AMG」を興すこととなったわけですね。

両者はその知見を活かすためにメルセデス・ベンツのクルマをベースにした高性能車を作り続けることになりますが、メルセデス・ベンツと1990年に協力関係を結び、その後の1999年には株式の多くをメルセデス・ベンツに譲渡することになり、2005年にはメルセデス・ベンツの100％子会社となって現在に至ります。

そんなわけで「（メルセデス・ベンツとの結び付きが強いため）AMGがBMWを」というのはちょっと考えにくいのですが、だからこそこのレンダリングの意味があるわけで、この作品の設定としては「AMGに対し、顧客が”自分のBMWもチューンできないか”という依頼を持ちかけた」というもの。

実際のところ、このレンダリングを見ると「AMG」っぽい要素が随所に反映されており、「本当にありそうだな」という印象も。

とくにこのディッシュ型ホイールにBMWのプロペラマーク、というのはちょっと新鮮でもありますね。

ただし過去には「異種間交流」も

ただ、「AMGとBMW」とのコラボレーションはけして荒唐無稽というわけではなく、というのも過去には（BMWのチューナーとして知られる）ハルトゲが公式にカスタムしたメルセデス・ベンツも存在するため。

そしてこの「ハルトゲF1」にはBMW M1にも搭載された高性能エンジン、M88がスワップされているわけですね。

そしてこちらはメルセデス・ベンツのカスタムで知られるロリンザーが定番のディッシュホイールをBMWに装着した例。

よって、もしかすると「AMGがBMWをチューン」というのは”もしかすると”本当にあったんじゃないかとも考えることができるのかもしれません（そのうち、実際にオークションにそういった車両が登場するかもしれない）。

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参照：Abimelec Design, Mercedes-AMG