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次期M3では「1000馬力のEV版と、552馬力のガソリン版」が”同じ価格」へ。BMWはこれによってEVへの移行をスムーズに促す戦略を採用するもよう

BMWのエンブレム

| この設定だと「1,000馬力のEV」がずいぶんお得にも思えるが |

しかし中古市場では「ガソリン版」のほうが高値で取引されるであろう

BMWの象徴であるスポーツセダン「M3」。

次世代M3では、電気自動車(EV)モデルと内燃機関(ICE/ガソリン)モデルとが併売されることが決定していますが、BMWがこれまでの常識を覆す大胆な戦略に打って出ることが明らかになり、驚くべきはその「価格」。

なんと性能差が圧倒的であるにもかかわらず、両モデルの販売価格をほぼ同等に設定するというコメントが出されており、多くのファンを震撼させています。

この記事の要約

  • 価格の同一化: 次世代M3のEV版とガソリン版はほぼ同じ価格帯で販売される予定
  • 圧倒的なパワー差: EV版は最大1,000馬力、ガソリン版は約552馬力と、スペック上ではEVが圧倒
  • 伝統の継承と進化: ガソリン版は直6ツインターボを維持するものの、MTや後輪駆動(RWD)廃止の噂も
  • BMWの狙い: 「ガソリン車の方が安い」という先入観を打破し、スムーズなEV移行を促す戦略

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次期M3の概要:二つの心臓、一つの価格

BMW M部門の販売責任者、シルビア・ノイバウアー氏は、次世代M3においてEVとガソリン車の価格を「同等(価格パリティ)」にする意向を明らかにしており、通常、開発コストやバッテリー価格の関係でEVは高額になりがちではありますが、BMWはあえてここを揃えることで、ユーザーに「パワートレインの好み」だけで純粋に選ばせる環境を作ろうとしているようですね。


次期M3の予想スペック

パワーユニット:1000馬力の衝撃

EV版M3は4モーターによるクワッドモーター制御を採用し、最大で1,000馬力(1,014 PS)に達する可能性が報じられ、一方のガソリン版は現在の3.0L 直6ツインターボを熟成させたうえでマイルドハイブリッド技術を組み合わせ、システム合計で552馬力(560 PS)前後の出力になると予想されています。

デザイン:兄弟車としての統一感

両車は全く異なるプラットフォーム(EVはNeue Klasse、ガソリン車はCLARの進化版)を採用するものの、外観は「兄弟」としての統一感が持たされるといい、最新の「パノラミックiDrive」を含むミニマルなデジタル内装も共通となる見込み。

そしてこれは「既存プラットフォームを使用しつつもノイエクラッセ風に進化させてきた」フェイスリフト版7シリーズを見ても十分に理解できる内容です。

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比較表:EV vs ガソリン(ICE)

項目次世代 M3 EV (予報)次世代 M3 ガソリン (予報)
パワートレイン4モーター(AWD)3.0L 直6ツインターボ + MHEV
最高出力800 hp 〜 1,000 hp約 552 hp (560 PS)
トランスミッション1速固定8速AT(MT廃止の噂あり
プラットフォームNeue Klasse (EV専用)改良版 CLAR
価格帯ガソリン車とほぼ同等EVとほぼ同等
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市場での位置付け:ポルシェ・タイカンへの対抗と「ペトロールヘッド」への配慮

BMWはすべてのファンがすぐにEVへ移行するとは思っておらず、ノイバウアー氏も「100%のガソリン愛好家を説得できるわけではない」と認めつつ、「試乗すれば一部の人は必ず納得する」と自信を見せることに。

この戦略は先行するポルシェ・タイカンや今後の電動スポーツカー市場において、「高性能EVは高い」という常識を打ち破る強力な武器になる可能性があり、それと同時にガソリンモデルを残すことで伝統的なドライビング体験を重視する層(ペトロールヘッド)の離反を防ぐ「二段構え」の姿勢を示すもの。

ただしここで注意を要するのは、必ずしも「次期エレクトリック版M3が安く設定される」とは限らず、もしかすると「EV版M3の高コストに合わせて」ガソリン版M3の価格がドカンと引き上げられる可能性があることで、実際にその価格が発表されるまで、ぼくらは「うかつに喜ぶわけには行かない」のかもしれません。

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Image:BMW


スポーツカーにおける「馬力」以上の価値とは?

ここでちょっと補足しておくと、今後のスポーツカー選びでは「馬力」という指標の意味が変わってきます。

EVの1000馬力は、電気特有の瞬発的なトルクによる「圧倒的な加速」をもたらしますが、ガソリン車の550馬力は、エンジンの咆哮、シフトダウンの衝撃、そして軽量な車体による「人車一体感」を提供することになり、これまでのガソリン車のように「馬力」の多寡によってそのクルマの優劣を決めることができなくなってくるわけですね。

よってBMWが「価格を同じにする」のは、「数字(馬力)の多さ」ではなく、「どのような感性に訴えるか」でクルマを選んでほしいという、スポーツカーブランドとしての矜持が込められているのかもしれません。


結論

「1000馬力のEV」と「552馬力のガソリン車」が同じ価格で並んだとき、どちらを選ぶかは正直「悩むところ」。

これまでだとEVを選ぶ理由は「エコ」や「新しさ」ではあったものの、次世代M3では「圧倒的な速さ(直線だけではなくサーキットにおいても)」が最大の理由になるのかもしれません。

しかし、マニュアルトランスミッションやアナログな操作感が失われつつある今、あえて馬力の低くとも”ガソリン版”を選ぶことこそが、究極の贅沢になる可能性もあり(長期的な視点だとガソリンエンジン一択である)、BMWが仕掛けるこの壮大な実験の答えは次世代M3が走り出すその瞬間に明らかになるのだと思われます。

BMW M3のカタログ画像

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参照:Motor1

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