| ついにマイバッハSクラスに「歩行者に語りかける」ヘッドライト装備 |
メルセデス・ベンツは今年春に「マイバッハSクラスに対し、路面にメッセージを投影できるヘッドライトを投入する」と発表していましたが、今回それがついに実装されることに。
これは「デジタル・ライト(Digital Light)」と称されるもので、プロジェクターLEDに100万個のマイクロリフレクターを装備させて投影する文字を生成するもの。
LED素子の数で照射をコントロールするのではないというところが「マトリクスLED」とは異なりますが、これは「プロジェクション」を目的としたライトのようなので、マトリクスLEDとは意味合いそのものが異なりそうですね。
デジタルライトにはこんなことができる
ヘッドライトそのものは見た感じ「普通」。
ただしカップルに対してハートマークを表示したり・・・
イケてる歩行者に対しては、いい服着てるな!イカス!といったメッセージを表示したり。
そのほかにも歩きスマホをしている人には「上を見ようよ!」といった文字、その先で工事をしていたら工事中のマークを表示したり、と色々な使い方ができるようです。
非常に面白く、可能性に溢れたライトではありますが、表示する図形や文字を選ぶのにちょっとした手間はかかりそうで、その操作を行なっている間に歩行者を撥ねてしまったら本末転倒だと思ってしまったり。
なお、ライティングについては各社が競って新技術を取り入れており、ちょっと(しばらく?)前まではランプユニットに内蔵されたプロジェクターユニット自体が上下左右に動いて進行方向をしっかり照らす「アダプティブヘッドライト(ダイナミックコーナリングライト)」、そしてそこから「マトリクスLEDヘッドライト」、さらにはこういったHDプロジェクター方式へと進化(アウディTTにもマトリクスLEDヘッドライトが装着されており、これは驚くほど便利。山間部や郊外に住んでいたら必須だろうな、とは思う)。
一時期、BMWとアウディが「レーザー」「OLED」へと傾倒していましたが、コスト高のためか最近ではほとんど見られなくなってしまいましたね。
それでは動画を見て見よう
こちらがその「歩行者に対してメッセージを表示させる」ヘッドライトを実演する動画、「HD LED headlights technology: Mercedes-Benz DIGITAL LIGHT」。