この価格が高いのか安いのかは判断に迷う
ドイツのオンライン売買サイト、Classeic Driverにメルセデス・ベンツ300SL ガルウイングのレプリカが登場。
ただしレプリカといえども「見栄を張る」ためのものではなく、オリジナルに敬意を払い、オリジナルに忠実に作られた車両です。
ベースは2000年モデルのメルセデス・ベンツSLK(初代)で、外観はメルセデス・ベンツ300SLガルウイングそっくり、内装はSLKを「可能な限り」300SLっぽくカスタムしていることがわかります。
メルセデス・ベンツSLKはSL300のレプリカベースに最適?
なお、SLKはSL300のレプリカ製作する際に人気なのか、過去にもSLKをベースとしたSL300ガルウイングのレプリカがオークションに出品されたことも。
ただしこちらのホイールは「SLKのまま」だったので、今回販売に出されているレプリカのほうが「よりオリジナルに忠実」だと言えますね。
画像を見るに、フロントグリル、ヘッドライト、フロントフェンダーに加え、フロントウインドウやドアまでも完璧に再現。
なおヘッドライトは「プロジェクター」構造を持つようで、部分的に現代風にアップデートされているようです。
リアも同様で、フェンダーやリアウインドウ、トランクフードなど再現度がかなり高いようですね。
パネルの面もきれいに出ているように思います。
もちろんドアは「ガルウイング」。
なお、ガルウイングはダンパーにかかる負担が大きく、デロリアンでも「必ず交換が必要になる」のがガルウイングドアのダンパーだと言われています。
そしてこの300SLレプリカでは、ダンパーの負担を軽くするためか、ドア自体は非常に軽量に作られているように見え、加えてサイドウインドウは「樹脂」のようですね(法規上開閉の必要があるためか小窓が設けられている)。
インテリアはSLKっぽさを残したまま。
ただしシートはチェックに、ステアリングホイールはアルカンターラ張りに。
ルームミラーはダッシュマウントとなっています。
ドア内張りはこんな感じで、内装はリベットにて留められています。
ドアのオープンは下のレバーを引いて行うと思われ、上の「取っ手」はドアを閉める時に使用するのでしょうね。
サイドシルは太く、かなり高い位置に。
これはオリジナルの300SLガルウイング譲りですね。
フロントウインドウとAピラーを作り変えている(ドア含め、これは相当に大きな工事だったと思う)ためにダッシュボードも張替え済み。
なぜステアリングホイールだけがレーシーなアルカンターラ張りなのかは不明です。
なおエンジンは「手付かず」でSLKのままとのこと。
この300SLガルウイングの販売価格は2500万円となりますが、本物の300SLガルウイングの相場は「数億円」ということを考えるとまだ割安。
ただしSLKとして見ると相当に高額ということになり、その価格については判断が分かれるところになりそうですね。