| なかなかメルセデス・ベンツは「知りたいところ」を見せてくれない |
メルセデス・ベンツが公式にフルモデルチェンジされる新型Sクラスのティーザー動画を公開。
なお、折悪しく新型Sクラスはその前後やインテリアがリークされたばかりですが、そのリーク画像に写っている車両に貼られたカモフラージュ用のシートの形状や位置が今回のティーザー動画に出てくる個体と類似していて(ボンネットやヘッドライトの上あたり)、それを考慮すると「リーク画像は本物」と考えて良さそうですね。
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新型メルセデス・ベンツSクラス内外装が完全リーク!突き出したフロントグリル、新次元のインテリアなど過激に高級感を主張
| メルセデス・ベンツSクラス史上、もっとも大きな変化となりそうだ | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49888790717/in/datep ...
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メルセデス・ベンツはすでに工場操業を再開済み
今回の動画は「Welcome Back!」と題されたもので、つまりはコロナウイルスの影響によって操業を停止していた工場が再稼働したことをアピールする内容。
実際にダイムラー(メルセデス・ベンツの親会社)入り口の看板には(この動画のためなのかもしれませんが)”Welcome Back!”と書かれたプレートが取り付けられています。
そしてメルセデス・ベンツの偉い人がマスクを装着して工場へ。
工場内にて再稼働の様子を確認する偉い人。
ちゃんとソーシャルディスタンスを確保しているということもわかりますね。
こちらはトラック部門。
かなり人が少ないという印象で、しかしもともと(自動化によって)人が少ないのか、まだ工場の稼働率が低いもしくは従業員が完全復帰していないのかは不明です。
そのあとはSクラスの製造ラインへ。
ラインではSクラスが大量に製造されていますが、内装パネルなどを見るに、これは新型ではなく現行モデルのように見えます。
そして動画の最後の方に登場するのが新型Sクラス。
おそらくはプリプロダクションモデルと思われ、フロント周りに厳重なカモフラージュが施されるほか、フラッシュマウントとなるであろうドアハンドルが見えない位置に人物が立つなど、”肝心なところは見せない”という、なかなかに注意深い動画でもありますね。
ただ、これまでにもいくつかのリーク画像がネット上を賑わせており、それを見るとフロントグリルは大きく、ヘッドライトは小さく。
そしてフロントグリルはヘッドライトよりも一段前に飛び出ており、フロント中央部が突き出たデザイン、そしてそこから後ろへとなだらかに流れてゆく形状を持つようにも見えますね。
こういったつくりを見るに、新型メルセデス・ベンツSクラスは「流麗な」スタイリングを持つクルマになるとも考えられ、ロールスロイスやBMW 7シリーズのような、「そびえたつグリル」を押し出す方向性とはかなり異なるクルマとなるのかもしれません。
現時点で新型Sクラスはクラスのスペック、そして発表時期について正式なアナウンスはなく、しかしV12エンジンを継続すること、なんらかのエレクトリック化がなされるであろうこと、レベル3相当の自動運転機能を持つこと、後輪操舵が与えられることなどがまことしやかに語られています。
それでは動画を見てみよう
そしてこちらが今回の動画、「Welcome back!」。
なお、現在欧州では多くの自動車メーカーが工場を再稼働させていて、ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニも5月4日から生産を再開させたばかり。
フェラーリはさっそく「通常に戻った」という動画を公開していますね。
VIA:Daimler AG, Ferrari,