| どれだけボクらを驚かせてくれるのか楽しみだ |
さて、昨日「新型Sクラス(W223)に搭載するインフォテイメントシステムを公開する」とアナウンスしていたメルセデス・ベンツ。
その公約通り、インフォテイメントシステム(というよりは運転支援システム)の一部を公開しています。
まだまだその外観、インテリアも全容がわかるわけではありませんが、ここでその内容を見てみましょう。
役員自ら新型メルセデス・ベンツSクラスを紹介
今回新型メルセデス・ベンツSクラスのインフォテイメントシステム(MBUXX)を紹介するのは、同社の役員でリサーチ部門を担当するマーカス・シェーファー氏。
この施設はメルセデス・ベンツの「エレクトロニック・テストラボ」であること、車両はPHEVモデルのプロトタイプであることにまず言及しています。
そして新型メルセデス・ベンツSクラスはデザインだけではなく技術的にも多数の見どころを持っており、とくにPHEVだと「100キロ前後の」エレクトリックモードでの走行距離を持つとされ、これはおそらく現時点で自動車業界最長。※現在、アメリカで販売されるPHEVで、電動走行距離がもっとも長いのはトヨタRAV4 PHEVの63km
なお、PHEVモデルであるにもかかわらず、比較的大きなテールパイプも装備。
これはおそらく「パフォーマンス」を主張しているのだと思われます。
フロントバンパー下部左右はフィルムで覆われており、ここは「口を開けていない」のかも。
だとすると、ここがPHEVモデルとガソリンエンジンモデルとの識別点になるのかもしれませんね。
そしてやはりドアハンドルはフラッシュマウント。ただし「どんな風に動作するのか」は不明です。
一般的にはアンロックとともにドアハンドルがポップアップするものの、フェラーリ・ローマのように「押し込む」タイプもあり、しかし新型メルセデス・ベンツSクラスではどう動くのかについて、もう少し情報が出てくるのを待たねばならない、というところですね。※動画ではカバー越しに何かを掴んでいるようには見える
そして新型Sクラスに乗り込むマーカス・シェーファー氏。
「今の段階で多くを語ることは出来ないが、これだけは間違いない。新型Sクラスは最高の快適性、安全性、コネクティビティ、そして効率性(経済性)を誇る」。
センターコンソールには大きなモディスプレイが確認でき(テスラ・モデルSの17インチサイズと同じくらい?)、シート形状はこれまでのメルセデス・ベンツとはかなり異なるようにも見えます。
新型メルセデス・ベンツSクラスには、同社が135年かけて築き上げてきた自動車に関するノウハウが注ぎ込まれ、最新テクノロジーとしてはAIの採用が挙げられる、とのこと。
今回同氏が今回アピールしたかったのは、AR(拡張現実)を用いたヘッドアップディスプレイで、これまでに製造されたいかなるクルマとも異なる表示方法を持つとしていて(動画では、カーブの存在や方向を矢印で示している)、今後も何編かにわたり、採用されるテクノロジーについて紹介してゆくようですね。
動画の最後では、「ヘイ、メルセデス」にてMBUXを起動させ、その後に「あと何キロくらいでリチャージ(充電)が必要だろう?」と訪ねており、そして車両は「こんにちはマーカス。あなたがドライブしているメルセデス・ベンツSクラス・ハイブリッドは、あと90キロ以内にチャージングステーションに到着しなくてはなりません」と回答。
もちろんその後は必要に応じて充電ステーションを検索してくれるものと思われます。
参照:AirCar