「訳あり」メルセデス・マイバッハGLSが売りに出される！車台番号が消去され再登録が出来ず、それでも買い手は現れる？

｜　日本だと一定の条件を満たせば車台番号の再登録ができるようだが　｜

このままこのメルセデス・マイバッハGLSが公道を走れなくなるのはあまりに悲しい

さて、メルセデス・マイバッハGLSは世界で最も豪華なSUVのひとつですが、今回中古車売買業者、Copartにて出品されることになるもよう。

このCopartは主に事故車や水没車、火災にて走行できなくなったクルマを扱っていますが、今回のメルセデス・マイバッハGLSは見たところダメージはなく、走行可能だと記載されているので、本来はCopartで扱うような状態のクルマではないと思われます。

なぜこのメルセデス・マイバッハGLSがCopartに？

やはり気になるのが「なぜこのメルセデス・マイバッハGLSがCopartにて販売されているのか」ということですが、出品時の記載を見ると「車台番号の欠落/変更」とあります。

もちろんメルセデス・ベンツが車台番号を付与せずに製造し出荷することはありえないので、おそらくは盗難され、その後本来のオーナーへと保険料が支払われたのちに盗難車として発見されることになり、しかし発見時に車台番号が（盗難車とはわからないよう）削除もしくは変更されていた可能性が大。

オーナーへと保険金を支払った以上、いかに車両が発見されたといえどその所有権は保険会社に移転しているものと思われ、そして保険会社はそこからこのクルマをどうしようと「自由」なので、そこでCopartに売却したということになるものと思われます。

メルセデス・マイバッハGLSのコンディションは上々

そしてこのメルセデス・マイバッハGLSについて、画像を見る限りではなかなかのグッドコンディション。

それもそのはずで、走行距離はわずか624kmにとどまっており（ということは、ほぼ新車の際に盗まれたということになる）、ホイールやインテリアもオリジナルのまま（盗んだ犯人はクルマを切り売りしなかったようだ）。

なお、登録できずに公道を走ることができないとしても、大富豪あたりが「自身の持つ広大な敷地内での快適な移動手段」として購入し使用することがあるかもしれませんね。

車台番号がなければどうなる？

そこで気になるのが「車台番号がなければどうなるのか」。

これがないと登録ができず、登録ができなければ公道を走行できないわけですが、日本の場合だといくつかの条件を満たせば運輸支局にて「車台番号の再発行（職権打刻）」を行うことができ、これには製造証明書や車検証、旧車体番号を確認できる書類などが必要です。

ただ、今回のメルセデス・マイバッハGLSの場合は車検証に類するものがあるのか、そして旧車体番号を確認できるのかはわからず、再登録はかなり難しいのかもしれません。

なお、盗難が非常に多いトヨタ・ランドクルーザーの場合、車台番号を削り取って「打ち替えた」としても、もとの車台番号を何箇所かに隠して打刻してあるといい、こういった処置があれば、そしてこれによって旧車台番号を確認できれば、車台番号の再打刻、そして車体の再登録が可能となりそうですね。

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参照：Copart