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メルセデス・マイバッハGLS600 4MATICに試乗!その乗り味は極上、内外装の高級感も抜群だが、一方で目に見えないところには「普通のメルセデス・ベンツっぽい」部分も

2021/08/02

メルセデス・マイバッハGLS600 4MATICに試乗!その乗り味は極上、内外装の高級感も抜群だが、一方で目に見えないところには「普通のメルセデス・ベンツっぽい」部分も

| ロールスロイス、ベントレーとは明確に異なるキャラクターを持っており、積極的に選びたくなる理由も |

なんといっても「マイバッハ」のネームバリューは大きい

メルセデスミー大阪にてメルセデス・マイバッハGLS600 4MATICに試乗。

ただ、試乗といっても自分で運転することはできず、スタッフの運転による同乗試乗となっています(マイバッハはもともと自分で運転するたぐいのクルマではないので、これはこれでいいのかも)。

メルセデスミーでは新型車やレアモデルのテストドライブが可能ではあるものの、一部の(高額もしくは非常にパワフルな)モデルに関しては「スタッフの運転」という制限が課されているわけですね。

ちなみに今回試乗したのは、先日まで展示車として使用されていたヒヤシンスレッドの個体です。

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ベースはメルセデス・ベンツGLS

このメルセデス・マイバッハGLS 600 4MATICのベースはその名が示すとおりメルセデス・ベンツGLS。

ちなみにGLSは以前に(自身の運転にて)試乗済みですが、同乗ながらも「どう違うのか」について考えてみたいと思います。

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室内の高級感は文字通り「ケタ違い」

なお、外装やパワートレーン同様に内装のベースもメルセデス・ベンツGLS。

ただしその高級感はGLSと「桁違い」という印象で、消費者に対してメルセデス・ベンツGLSの2183万円ではなく、メルセデス・マイバッハGLSの「2729万円」を積極的に払いたくなるという気持ちにさせる必要があり、そのために見た目の高級感を大きく向上させているようですね。

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ちなみにインフォテイメントシステムやアンビエントランプはメルセデス・ベンツGLS、メルセデス・マイバッハGLSともに共通ではありますが、こうやって見ると「とにかく光りまくる」という印象。

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とにかく光る。

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スピーカーのエッジまで光る!

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サンルーフと内装との境界までもが光る!

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室内後方はこんな感じ。

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「マイバッハ」の主張は控えめ

なお、「マイバッハ」のロゴは意外と控えめで、センターコンソールのコマンダーや・・・。

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ペダル(!)、そしてあとは一部メーター表示パターンの中に表示されるくらい。

ちなみにカーペット、フロアマットともにメルセデス・ベンツGLSに比較すると毛足が長いように思います。

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ただし高級感を演出するための手法としてルーフ内張りはフルレザー。

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ルームランプ周辺もレザー張り(サンバイザーもレザー張り)。

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ルーフインナーに取り付けられるハンドルもフルレザー。

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オーディオはブルメスター(すごくいい音が出る!)。

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トリムはピアノブラック仕上げのウッドにラインが入るという仕様。

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ステッチはコントラストカラーが用いられているパート、レザー同色が用いられるパートとがあるようです。

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実際にメルセデス・マイバッハGLSで走ってみると

そこで実際にメルセデス・マイバッハGLS600 4MATICに同乗して試乗開始。

エンジンの始動や走り出しは非常にスムーズで、とにかく静かで快適という印象(ドライブモードには、コンフォートよりも快適な”マイバッハ”モードがある)。

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「マイバッハ」ブランドなので当然といえば当然ですが、その快適さは特筆すべきレベルにあり、分厚いガラスにて外部からの騒音の侵入を防ぐことはもちろん、自身の発するノイズやバイブレーションも完全に吸収。

アイドリングストップからの復帰においても「エンジンが始動したとは気づかないレベルであり、よくここまで静かなキャビンを実現したな、と驚かされます。

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さらには外部からの衝撃についてもみごとなまでに抑えこまれ、23インチのホイールを装着しているというのが信じられないくらい。

もちろんこれには「カメラで地形を読んで、それにあわせてダンピングを変化させる」メルセデス・ベンツ得意のデバイスがこのフラットライドに貢献していることは間違いありませんが、前後左右の揺れが小さく姿勢が安定しているのもマイバッハGLSの美点ですね。

これまでにも数々の高級SUVと言われるクルマに試乗してきましたが、ロールスロイス・カリナン、ベントレー・ベンテイガはその重心の高さに起因して「揺れ」が気になる場面があり、しかしマイバッハGLSではそれが皆無(に近い)、ということになります。

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なお、ドアを開けると電動にてステップが出てきますが、けっこうこれは便利な装備(ただ、高さがちょっと微妙ではある)。

加えて視覚的インパクトも非常に大きい、と考えています。

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逆に気になったのは、グローブボックスはじめ各種小物入れを開けるときの質感、そして「内側」の素材。

メルセデス・マイバッハGLS600 4MATICの「目に見える部分」は非常に高級ではあるものの、逆に「普段目に見えない」部分のタッチや質感は「普通のメルセデス・ベンツ」っぽく樹脂がむき出しとなっていたりして、ここはロールスロイス、ベントレーには「かなわない」部分だと思います(せめてフロック処理であったならば)。

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参考までに、燃費は1時間の試乗を終えた時点で「リッター2.7キロ」。

町中のみの走行なので仕方ない部分ではあるものの、このあたりはある意味で「さすがマイバッハ」。

ちなみにエンジンは(おそらくメルセデスAMGによる)手組みで、しかしメルセデスAMGだと製造担当者の名が入る部分に「マイバッハ」のプレートが装着されています。

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マイバッハGLS600はロールスロイス、ベントレーとは明らかに異なるキャラクターを持っていて、このメルセデス・マイバッハGLS600 4MATICのアドバンテージというと「フラットライド」「安定性」「インフォテイメントシステムの先進性」ということになりそう。

逆にロールスロイス、ベントレーはずっと超高級車を作ってきたという余裕が感じられ、いささかアナログ的な印象も。

これについて、メルセデス・マイバッハは、”超”高級車になりきれていない部分を、テクノロジーによってカバーしている」と見えなくもなく、ロールスロイス、ベントレーは「デジタル技術によって無理に取り繕う必要がない」とも言い換えることができるかもしれません。

ただ、マイバッハのネームバリューは絶大であり、その希少性を考慮すると、マイバッハGLSは「買い」。

そして、リセール的にはメルセデス・ベンツGLSより数段優れることも容易に想像でき、よってメルセデス・ベンツGLSより高価であっても、ぼくとしてはマイバッハGLSを選ぶべきだとも考えています。

メルセデス・マイバッハGLS600 4MATIC試乗動画はこちら

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