>メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz/AMG)

ワンオーナー、走行150kmのメルセデス・ベンツSLRマクラーレン スターリング・モスが競売に!工場で完成した瞬間から「未来のクラシックカー」となる運命を持っていた

2023/02/06

ワンオーナー、走行150kmのメルセデス・ベンツSLRマクラーレン スターリング・モスが競売に!工場で完成した瞬間から「未来のクラシックカー」となる運命を持つ車

| メルセデス・ベンツSLRマクラーレン スターリング・モスは世界限定75台、売り物が出てくることはほとんどない |

当時、購入資格はメルセデス・ベンツによって厳しく制限され、コレクターのみに販売されたと言われている

さて、ぼくはロングノーズのクルマがあまり好きではないのですが、その中でも例外(つまりカッコいいと思う)なのがフェラーリ・モンツァSP1/SP2、そしてメルセデス・ベンツSLRマクラーレン スターリング・モス。

そして今回、そのメルセデス・ベンツSLRマクラーレン スターリング・モスがRMサザビーズ主催のオークションへと出品され、最高で400万ユーロ(約5億7000万円)というエスティメイトが出されています。

ちなみにですが、コロナ前の相場は3億円に満たないくらいだったので、この数年で「倍」にまで取引価格が上がったということになりそうですね。

フロントウインドウなし!世界限定75台、メルセデス・ベンツSLRマクラーレン”スターリング・モス”が中古市場に。2.8億円なるもお買い得だと思う

| 今後、値が上がることはあっても下がることはないと思われる | 高級品売買情報サイト、ジェームズ・エディションにて、超レアなメルセデス・ベンツSLRマクラーレン・スターリング・モス販売情報が掲載中。 ...

続きを見る

メルセデス・ベンツSLRマクラーレン スターリング・モスはこんなクルマ

メルセデス・ベンツSLRマクラーレン スターリング・モスは、2009年の北米国際自動車ショーで発表されていますが、これはメルセデス・ベンツSLRマクラーレンの最終限定モデルというポジション。

9

そして有終の美を飾るにふさわしく、1955年のミッレミリアにおいて、スターリング・モスとコ・ドライバーのデニス・ジェキンソン組による300SLRの記録的な勝利を記念し。(CLK GTRロードスター以来の、パフォーマンス、スタイリングともに)最も過激で刺激的なロードゴーイング・メルセデスベンツとして世に送り出されています。

7

当時の300SLRの精神に基づき、メルセデス・ベンツSLRスターリング・モスは、性能、美観、そしてドライバーとの対話を追求するため、快適装備のほとんど(すべて)を犠牲にしており、そのためフロントガラスとルーフが取り払われ、代わりといってはナンですが、乗員用として(レトロな)オークリー製のゴーグルとキャップが備わります。

8

そして「レトロ」といえばそのインテリアで、シートとシートの中間にはブロックパターンのステッチ。

3

ちなみにベースモデルのメルセデス・ベンツSLRとは(シフトレバーがガングリップではないなど)細部が異なる作りを持っているようですね。

10

生産わずか670台、メルセデス・ベンツSLRマクラーレン・ロードスターが競売に。「メルセデス、AMG、マクラーレン」のトリプルコラボで誕生した唯一のオープンカー
生産わずか670台、メルセデス・ベンツSLRマクラーレン・ロードスターが競売に。「メルセデス、AMG、マクラーレン」のトリプルコラボで誕生した唯一のオープンカー

| おそらく今後、この3者によるコラボレーションは二度と実現しないだろう | そのエンジニアリング、スタイリングなどコレクターズアイテムとしての価値は非常に高い さて、2003年に発表され、ある意味で ...

続きを見る

エクステリアは完全に差別化が行われ、サイド出しのエキゾーストパイプや・・・。

1

専用のランプ類を備えます。

4

なお、2009年にCar誌がロードテストを行った際、フルスロットルでの加速について「ボーイング747の翼端に立つような体験だ」と例え、0-100km/h加速3.5秒、最高速度354km/hというスペックは「そのGに首が耐えられる人」だけが到達可能な数値であることを挙げています。

2

搭載されるエンジンはメルセデス・ベンツSLR 722(これもほとんど売りに出ることはない)と同じく651HPを発生させるAMG製の5.5リッターV8スーパーチャージド、ボディワークは見てのとおり最小限の構成に留められ、かつボディパネルに使用された大量のカーボンファイバーによって200kgが削られており、さらには専用に磨き上げられた空力パッケージによりエアロダイナミクスも向上しています。

6

このメルセデス・ベンツSLRスターリング・モスはこんな経歴を持っている

このSLRスターリングモスは、2010年にドイツで初登録され、これまでたった一人の個人オーナーの手によって大切に保存されてきと紹介されており、つまりはなんと「ワンオーナー」。

5

ボディカラーは1955年にメルセデス・ベンツがレースに用いた300SLRのカラースキームを現代風にアレンジしたもので、メタリックシルバーのペイントにブラックとレッドのレザーインテリアという、”スターリング・モスの真骨頂”ともいえるカラーリングにて仕上げられています。

11

ここ数年、マクラーレン・エルバ、フェラーリ・モンツァSP1/SP2、アストンマーティンV12スピードスターなど、多くのメーカーが「スピードスター」スタイルのスーパーカー(あるいはハイパーカー)をリリースしていますが、この流れによって「近代におけるスピードスターの祖」とも言えるメルセデス・ベンツSLRスターリング・モスに再注目が集まったことは間違いなく、それがここ数年の急激な価格高騰に繋がっているのかもしれません。

14

フェラーリ・モンツァSP1、マクラーレン・エルヴァ、アストンマーティンV12スピードスターが一同に会する
【動画】3台あわせて5.5億円、出力2,300馬力!フェラーリ・モンツァSP1、マクラーレン・エルバ、アストンマーティンV12スピードスターが一同に会する

| モンツァSP1、エルヴァ、V12スピードスター。この3台が揃うのはこの機会をおいてほかにない | それぞれのスピードスターにはそれぞれの個性があるようだ さて、トップギアが「マクラーレン・エルヴァ ...

続きを見る

さらにメルセデス・ベンツSLRスターリング・モスは、歴史上もっともアイコニックなスポーツカーのひとつに数えられる300SLをモチーフとしており、生産が完了した時点ですでに「未来のクラシックカー」たる資質を持っていたと考えていいのかも。

加えてこの個体はワンオーナー、走行わずか150kmという、おそらくはメルセデス・ベンツSLRスターリング・モスの中でも「最も」程度の良い個体だとも考えられ、もしかするとエスティメイトを超えた価格にまで到達する可能性もありそうですね。

17

合わせて読みたい、関連投稿

世界限定75台、メルセデス・ベンツSLRマクラーレン・スターリング・モスが競売に登場!予想落札価格は2.7億、今後も価値は上がれど落ちることはなさそう

| 何年に一度かは売り物が出てくるようだ | さて、ときどき売り物が出てくる「メルセデス・ベンツSLRマクラーレン・スターリング・モス」。これはメルセデスSLRマクラーレンの購入者を対象に75台のみが ...

続きを見る

【動画】スーパーカーブロンディ、世界限定75台のメルセデスSLRスターリングモスに乗る。ウインドウがないためキャップとゴーグル必須

| メルセデス・ベンツはときどき「とんでもない」クルマを作る | 世界各地でスーパーカーやエキゾチックカーに試乗している女流クルマ系ユーチューバー、スーパーカーブロンディさん。今回はメルセデス・ベンツ ...

続きを見る

亡き”無冠の帝王”に捧ぐ!新型メルセデス・ベンツSLRスターリング・モス「シルバーエコー」のレンダリング

| メルセデス・ベンツSLRマクラーレン”スターリング・モス”の細部を現代風にアップデート | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49783401 ...

続きを見る

参照:RM Sotherby's

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz/AMG)
-, , , , , ,