メルセデス・ベンツ、ボルボがリコール届け出。ベンツはECUにバックランプ、ボルボはブレーキパイプにそれぞれ不具合

｜　いずれも本国からの情報提供にて問題を把握、実際の問題と事故はゼロ　｜

メルセデス・ベンツの問題は主にディーゼルモデルに対して発生

さて、メルセデス・ベンツとボルボが日本国内にてリコール届け出。

メルセデス・ベンツはエンジンコントロールユニットとバックランプ、ボルボはブレーキパイプに関する問題があるそうですが、まずメルセデス・ベンツの1件目（エンジンコントロールユニット）についてはA200d、A300d、CLA200d、GLA200d、E220d、E350de、S400dの11車種、合計22,659台が対象となっています。

問題の対処としては「プログラムの書き換え」にて終了し、現時点で発生した問題はゼロ、メルセデス・ベンツ日本が問題を知った経緯は「本国からの情報による」、そして問題の内容は以下の通り。

エンジンコントロールユニットにおいて、故障診断プログラムが不適切なため、空気流量計や低圧排気ガス循環バルブが故障した際に、エンジン警告灯 (MIL) が正しく点灯しないことがある。そのため、故障時の制御が行われないことで、最悪の場合、排出ガスが基準値を超えるおそれがある。

国土交通省

メルセデス・ベンツ2件めのリコールは「バックランプ」

そしてもう一件のリコールは「バックランプ」で、対応の内容としてはプログラムの書き換え、しかしこれで問題が解決しない場合はコントロールユニットの交換が必要になる、とのこと。

問題を知った経緯は「本国からの通知」、そして問題発生はゼロ、対象となるのは令和元年7月24日～令和2年10月14日に輸入されたGLE300d、GLE400d、GLE450の3モデル、合計台数は408台だと報告されており、問題の内容は以下の通り。

リアSAM（信号制御および作動モジュール）コントロールユニットにおいて、製造ツールの管理が不適切なため基板に軽微な損傷が生じているものがある。そのため、使用過程で生じる振動等で損傷が進むことで基板内に短絡が発生し、左後退灯が常時点灯し続けるおそれがある。

国土交通省

ボルボのリコールは「ブレーキパイプ」

そしてボルボは令和5年6月6日～令和5年6月30日に輸入されたXC40、C40の154台にリコールを届け出ており、問題を把握した経緯は「スウェーデン本国からの情報」、そして日本国内で実際に発生した問題はゼロ。

対応としては「問題のある部分に保護カバーを取り付ける」とアナウンスされています。

車両ハーネスカバーにおいて、配線設計が不適切なため、左リアブレーキパイプとのクリアランスが不十分な状態で組付けられている。そのため、走行中の振動等により、車両ハーネスカバーとブレーキパイプが接触してブレーキパイプに施している錆止め塗料が摩擦により剥離することがある。そのまま使用を続けると、ブレーキパイプが腐食してブレーキフルードが漏れることにより、制動力が低下し警告灯が点灯するおそれがある。

国土交通省

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参照：国土交通省